日経平均株価は30円安の続落 後場プラス転換も大引け前に手仕舞い 直近急落銘柄に見直し買い 直近IPOに短期資金循環も
昨晩の米国市場は下落。金融関連やテクノロジー関連が売られており、相場を押し下げています。
ダウ平均株価は、前営業日比13.90ドル安の19,819.78ドル。ナスダック総合指数は6.47ポイント安の5,432.09ポイントで取引を終えました。
為替相場では、7年債入札の結果を受けて利回り下落がドル売りを誘う流れ。東京時間帯早朝では1ドル116円台前半、1ユーロ122円台後半の水準で取引されています。
大納会を迎えた東京株式市場では、さえない外部要因を受けて売りが先行。日経平均株価始値は18997円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が大台19000円を割り込むも大台攻防を乗り切り、売り一巡後は下げ渋る動きとなりました。
円買い圧力も後退しており、後場では日経平均株価もプラスに転じる場面があったものの、大引け前には手仕舞いに押されています。
日経平均株価終値は、30.77円安の19,114.37円。東証1部の売買代金は概算で1兆7125億円。東証1部の売買高は概算で16億6786万株。値上がり銘柄は1071(53%)に対し値下がりは768(38%)、変わらずは164(8%)となりました。
指数続落で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>が売られたほか、三菱商事<8058>、村田製作所<6981>、信越化学工業<4063>、コマツ<6301>なども安く、指数の重しとなっています。
一方、ソフトバンク<9984>、トヨタ<7203>、キヤノン<7751>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>などが底堅く、下支え要因となりました。
売買代金上位では、前営業日まで大きく売り込まれていた東芝<6502>が急反発。アプリ供給先拡大で任天堂<7974>、直近IPOのセグエグループ<3968>、バイオ関連のそーせいグループ<4565>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に電気ガス、鉱業、鉄鋼、海運、非鉄、紙パルプ、不動産、陸運、その他金融、小売、証券、卸売、ガラス土石、石油製品などがなどが並びました。
一方、値上がりは水産農林、医薬品、精密機器、その他製品、電気機器、食料品、サービス、空運、金属製品などとなっています。
個別では、目標株価引き上げのセイコーエプソン<6724>、コナミ<9766>、決算評価の一六堂<3366>、ビジョン<9416>などが物色されました。
新興市場では、メタップス<6172>、マイネット<3928>、モブキャスト<3664>、MSジャパン<6539>、リファインバース<6531>、エボラブルアジア<6191>、セグエグループ<3968>、アイフリーク<3845>、ユークス<4334>、サードパーティ<2488>、ワットマン<9927>、カルナバイオサイエンス<4572>などが賑わっています。