株式市況 「日経平均株価は538円安の8日ぶり反落 米中貿易問題の懸念再燃 前営業日奪回の100日移動平均線割れ ほぼ全面安商状に」
昨晩の米国市場は続伸。米中首脳会談で貿易戦争の休戦を表明したことを買い材料視されています。
ダウ平均株価は、前営業日比287.97ドル高の25,826.43ドル。ナスダック総合指数は110.98ポイント高の7,441.51ポイントで取引を終えました。
為替相場では株高とともにドル円も堅調展開となっています。
東京市場は米国株続伸も前営業日上昇からの利益確定売りが先行。日経平均株価始値は22,533円の反落スタートとなっています。
寄り付き後は、前営業日に奪回した日経平均株価の100日移動平均線割れとともに次第安となりました。
後場も前営業日上昇分を帳消しにし、大台22000円に迫る一段安となっています。
日経平均株価終値は、538.71円安の22,036.05円。東証1部の売買代金は概算で2兆7343億円。東証1部の売買高は概算で15億5187万株。値上がり銘柄は125(5%)に対し値下がりは1960(92%)、変わらずは34(1%)となりました。
日経平均株価の8日ぶりの反落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>などが下落。指数を押し下げています。
また、米中貿易問題の懸念再燃でトヨタ<7203>、ソニー<6758>、武田薬品<4502>、NTT<9432>など中核銘柄も売られました。
売買代金上位では、インバース型ETFの日経ダブルインバース<1357>、バイオ関連のサンバイオ<4592>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の全業種が下落。値下がり上位には海運、石油石炭、建設、ガラス土石、その他製品、その他金融、サービス、証券商品、陸運、卸売、非鉄などが並びました。
一方、値下がり下位には空運、ゴム製品、水産農林、精密機器、鉱業などとなっています。
個別では、決算評価のロック・フィールド<2910>、自社株買いのブイ・テクノロジー<7717>などが物色されました。
新興市場では、サンバイオ<4592>、オンコリスバイオファーマ<4588>、オイシックス<3182>、はてな<3930>、ロゼッタ<6182>、ワークマン<7564>、タカギセイコー<4242>などが賑わっています。
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