日経平均株価は112円安の続落 外部要因軟化で節目19200円攻防 中核銘柄に見切り売り広がる 中小型株へ資金シフト向かう
昨晩の米国市場は軟調。エネルギー関連や金融関連が売られており、S&P500指数が8営業日ぶりに反落しています。
ダウ平均株価は、前営業日比7.91ドル高の20,619.77ドル。ナスダック総合指数は4.54ポイント安の5,814.90ポイントで取引を終えました。
為替相場では、長期金利上昇一服とともにドルが下落。東京時間帯早朝では1ドル113円台前半、1ユーロ120円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19228円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価直近安値レベルを探る展開。節目19200円攻防が見られました。
戻り売りが重しとなっており、後場も見直し買いも入りづらい状況。前場同様に節目19200円の攻防が続いています。
日経平均株価終値は、112.91円安の19,234.62円。東証1部の売買代金は概算で2兆121億円。東証1部の売買高は概算で20億2929万株。値上がり銘柄は887(44%)に対し値下がりは963(48%)、変わらずは152(7%)となりました。
指数続落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>なども安く、指数を押し下げています。
東証2部降格懸念の続く東芝<6502>も大幅安。円高推移とともにトヨタ<7203>、富士重工業<7270>、ダイキン<6367>が売られたほか、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産も売られました。
売買代金上位では、決算評価でトレンドマイクロ<4704>、ポケモンGOアップデートで任天堂<7974>、決算期待のブリヂストン<5108>なども賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に不動産、石油製品、証券商品、鉱業、輸送用機器、保険、電気機器、ガラス土石、銀行、倉庫運輸、繊維製品、機械、陸運、建設などが並びました。
一方、値上がりは食料品、ゴム製品、サービス、水産農林、その他製品、空運、その他金融、精密機器、医薬品などとなっています。
個別では、赤字縮小見通しを明らかにした新日本電工<5563>、格上げの日本セラミック<6929>、目標株価引き上げのペガサスミシン製造<6262>などが物色されました。
新興市場では、アスカネット<2438>、イグニス<3689>、グノシー<6047>、アンジェスMG<4563>、安江工務店<1439>、野村マイクロ<6254>、DWTI<4576>、ミズホメディー<4595>、アルファクス・フード・システム<3814>などが賑わっています。