株式市況「日経平均株価は12円高の反発 朝安から切り返すも上値重い 円高推移で外需関連、金融関連が軟調 ディーリング目立つ」
昨晩の米国市場は上昇。FOMC政策声明では利上げ実施が伝わるも年内利上げ観測は従来と変わらず、原油反発とともにエネルギー関連、不動産や公益株を中心に買われています。
ダウ平均株価は、前営業日比112.73ドル高の20,950.10ドル。ナスダック総合指数は43.23ポイント高の5,900.05ポイントで取引を終えました。
為替相場では、出尽くし、年内利上げ観測に変更なく、ドル円は下落。東京時間帯早朝では1ドル113円台前半、1ユーロ121円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、FOMC政策声明後の円高推移を受けて売り先行の立ち上がり。日経平均株価始値は19458円の続落スタートに。
寄り付き後は、ドル円下げ止まりとともに朝安からは下げ渋る動き。切り返す場面もあるなど、見直し買いを集めました。
昼休みに日銀金融政策決定会合の政策声明で現状維持が伝わり、後場寄りから再度買い圧力を強める流れ。日経平均株価はプラス圏での推移となっています。
日経平均株価終値は、12.76円高の19,590.14円。東証1部の売買代金は概算で2兆1590億円。東証1部の売買高は概算で17億9651万株。値上がり銘柄は1235(61%)に対し値下がりは630(31%)、変わらずは139(6%)となりました。
米利上げ見通しに変更が無かったことから、出尽くし感から三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクは振るわず。運用利回り低下懸念で第一生命保険<8750>、T&Dホールディングス<8795>の保険も売られています。
円高推移でトヨタ<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>、内需系のファーストリテイリング<9983>、JT<2914>、リクルートホールディングス<6098>、良品計画<7453>も売られました。
売買代金上位では、コンテンツ関連のアエリア<3758>、東証1部昇格期待のシャープ<6753>、有機EL関連のブイ・テクノロジー<7717>、新興軽量級のディー・ディー・エス<3782>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に海運、非鉄、鉱業、機械、水産農林、石油製品、金属製品、紙パルプ、鉄鋼、情報通信、精密機器、ガラス土石、証券商品、繊維製品、電気機器などが並びました。
一方、値下がりは保険、銀行、食料品、医薬品、輸送用機器、倉庫運輸、サービスとなっています。
個別では、増額の鹿島<1812>、M&Aキャピタル<6080>、決算評価のバロックジャパンリミテッド<3548>、株式分割の北の達人コーポレーション<2930>、カバレッジ開始のサカタのタネ<1377>などが物色されました。
新興市場では、ディー・ディー・エス<3782>、ACCESS<4813>、ジーエヌアイグループ<2160>、ITbook<3742>、アカツキ<3932>、ドリコム<3793>、アエリア<3758>、ブロッコリー<2706>、クルーズ<2138>、DWTI<4576>などが賑わっています。