株式市況「日経平均株価は91円安の4日続落 終値ベースで年初来安値更新 中核銘柄に手仕舞い広がる 材料株に短期資金集中」
昨晩の米国市場は軟調。米軍が強力爆弾をアフガニスタンで使用、地政学リスクの高まりとともにイースター前でリスク回避の動きが主導しています。
ダウ平均株価は、前営業日比138.61ドル安の20,453.25ドル。ナスダック総合指数は31.01ポイント安の5,805.15ポイントで取引を終えました。
為替相場では、トランプ米大統領のドル高牽制発言からの円買い圧力が一服、東京時間帯早朝では1ドル109円台前半、1ユーロ115円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、前営業日に売られた経緯から、円買い一服とともに見直し買いが先行。日経平均株価始値は18531円の反発スタートに。
寄り付き後は、SQ概算値は18613.29円の高値算出に寄り天から地政学リスクの高まりを嫌気した売りに押されており、日経平均株価はマイナスに転じてきました。
前営業日安値割れは回避したものの、マイナス圏での推移が継続。後場も買い気乏しく、安値もみあいとなっています。
日経平均株価終値は、91.21円安の18,335.63円。東証1部の売買代金は概算で2兆247億円。東証1部の売買高は概算で18億3885万株。値上がり銘柄は359(17%)に対し値下がりは1559(77%)、変わらずは97(4%)となりました。
指数続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファナック<6954>なども軟調で、指数を押し下げています。
ハイテクの日本電産<6594>、村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>なども続落。内需系のNTT<9432>、KDDI<9433>、外需関連のダイキン<6367>、コマツ<6301>なども売られました。
売買代金上位では、決算評価のファーストリテイリング<9983>、新型機好調の任天堂<7974>、直近IPOのソレイジア<4597>が買われた半面、東芝<6502>、サイバーステップ<3810>などは換金売りに押されています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に電気ガス、紙パルプ、水産農林、鉱業、繊維製品、石油製品、医薬品、倉庫運輸、情報通信、小売、精密機器、ゴム製品、陸運などが並びました。
一方、値上がりは鉄鋼、不動産、非鉄、輸送用機器、その他製品、その他金融の6業種となっています。
個別では、決算銘柄のベルシステム24<6183>、乃村工藝社<9716>、キリン堂<3194>などが物色されました。
新興市場では、ソレイジア<4597>、メタップス<6172>、トレンダーズ<6069>、ドリコム<3793>、MRT<6034>、フューチャーベンチャーキャピタル<8462>、リプロセル<4978>、ネットマーケティング<6175>、アイビー化粧品<4918>などが賑わっています。