株式市況「日経平均株価は19円高の5日ぶり反発 戻り売りこなす 指数構成比率上位はまだ鈍い 材料株、新興軽量級に短期資金集中」
先週末の米国市場はグッドフライデーの祝日のため、株式、債券、商品の各金融市場が休場となっています。
週末に注目された北朝鮮情勢では核実験は行われなかったものの、ミサイル発射を発表。打ち上げ失敗が伝わったものの、先行き不透明感が強まる流れ。
為替相場では、地政学リスクの高まりで東京時間帯早朝では1ドル108円台前半、1ユーロ115円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、円買い圧力の高まりを嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は18239円の続落スタートに。
寄り付き後は、朝安後は見直し買いを集めたものの、買いは続かず。19200円台でのもみあいとなりました。
後場では円買い圧力後退や当局の資産購入期待とともにプラス転換。戻り売りをこなして切り返して引けています。
日経平均株価終値は、19.63円高の18,355.26円。東証1部の売買代金は概算で1兆6337億円。東証1部の売買高は概算で14億5429万株。値上がり銘柄は1395(69%)に対し値下がりは511(25%)、変わらずは109(5%)となりました。
指数反発とともに日経平均株価構成比率上位のファナック<6954>、値嵩株の日本電産<6594>、三井不動産<8801>、通信株のKDDI<9433>、NTT<9432>なども見直されており、指数を下支えしています。
一方、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>などは振るわず。相場の重しとなりました。
売買代金上位では、新型機好調の任天堂<7974>、直近IPOのソレイジア<4597>、バイオ関連のペプチドリーム<4587>、コンテンツ関連のグリー<3632>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に電気ガス、不動産、その他製品、食料品、サービス、小売、陸運、医薬品、水産農林、その他金融、建設業、証券商品、空運などが並びました。
一方、値下がりは輸送用機器、非鉄、銀行、石油製品、鉄鋼、機械、ガラス土石、金属製品となっています。
個別では、決算評価のDOWAホールディングス<5714>、わらべや日洋<2918>、東宝<9602>、ドトール日レス<3087>などが物色されました。
新興市場では、ソレイジア<4597>、アカツキ<3932>、ファイズ<9325>、トレンダーズ<6069>、ドリコム<3793>、アライドアーキテクツ<6081>、ネットマーケティング<6175>、オリコン<4800>、ロングライフ<4355>などが賑わっています。