株式市況「日経平均株価は29円高の続伸 大台20,000円を保つ動き 決算銘柄の反応目立つ 京都銘柄、ハイテクが好調」
昨晩の米国市場は上昇。FOMC政策声明は据え置き、低インフレに言及し利上げペース鈍化との見方から買いが優勢となっています。
ダウ平均株価は、前営業日比97.58ドル高の21,711.01ドル。ナスダック総合指数は10.57ポイント高の6,422.75ポイントで取引を終えました。
為替相場では、利上げペース鈍化を意識したドル売り、円買いが優勢に。東京時間帯早朝では1ドル111円台前半、1ユーロ130円台前半で推移しています。
東京株式市場では、米国金融政策イベント後の円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は20026円の小反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が前営業日安値や大台を試す動き。大台20,000円を保つと切り返す動きを見せました。
後場も小高い水準でのもみあいから、ドル円下げ止まりや民進党の蓮舫代表の辞意報道で買い進まれたものの、買い一巡後は大引けにかけて上げ幅を縮めています。
日経平均株価終値は、29.48円高の20,079.64円。東証1部の売買代金は概算で2兆5460億円。東証1部の売買高は概算で18億3716万株。値上がり銘柄は991(49%)に対し値下がりは884(43%)、変わらずは140(6%)となりました。
指数続伸とともに日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、日産自動車<7201>などが堅調。指数を押し上げています。
一方、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>が振るわず。ただ、ハイテクの東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>、村田製作所<6981>が底堅く、指数を下支えしました。
売買代金上位では、決算評価の任天堂<7974>、日本電産<6594>、アドバンテスト<6757>、HOYA<7741>が賑わったほか、コンテンツ関連のアカツキ<3932>、低位のブロードメディア<4347>も買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位にその他製品、精密機器、電気ガス、空運、電気機器、食料品、非鉄、不動産、輸送用機器、情報通信、ゴム製品、金属製品、小売、陸運などが並びました。
一方、値下がり上位は石油製品、銀行、海運、保険、建設、鉄鋼、卸売、機械などとなっています。
個別では、決算評価で四国化成工業<4099>、日本航空電子工業<6807>、沖電線<5815>、格上げの東宝<9602>、自社株買いのメルコ<6676>などが物色されました。
新興市場では、ユニフォームネクスト<3566>、ビリングシステム<3623>、ドリコム<3793>、ソウルドアウト<6553>、グノシー<6047>、ブロードメディア<4347>、田中化研<4080>、シンワアート<2437>、フェローテック<6890>などが賑わっています。