株式市況「日経平均株価は171円高の4日続伸 昨年来高値を更新 金融関連、外需関連がしっかり 新興軽量級にも短期資金向かう」
昨晩の米国市場は上昇。トランプ米大統領の議会演説を好感した買いを集め、ダウ平均は21000ドルに乗せています。
ダウ平均株価は、前営業日比303.31ドル高の21,115.55ドル。ナスダック総合指数は78.59ポイント高の5,904.03ポイントで取引を終えました。
為替相場では、株高とともにドルが底堅く、東京時間帯早朝では1ドル114円台前半、1ユーロ120円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、米国株高、円安推移とリスク選好の流れとともに買い先行の立ち上がり。日経平均株価始値は19624円の続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が昨年来高値を更新したものの、高寄りからもみあう動きとなりました。
ドル買いが一服した後場では若干の伸び悩み。それでも押し目買いが下支えしており、膠着感を強めています。
日経平均株価終値は、171.26円高の19,564.80円。東証1部の売買代金は概算で2兆5328億円。東証1部の売買高は概算で22億1038万株。値上がり銘柄は1457(72%)に対し値下がりは421(21%)、変わらずは124(6%)となりました。
指数続伸とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>が上昇。日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>も底堅く、指数を押し上げています。
米国債利回り上昇で第一生命<8750>、東京海上ホールディングス<8766>、円安推移でトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、富士重工業<7270>、ソニー<6753>なども買われました。
売買代金上位では、直近IPOのレノバ<9519>、新興軽量級のモバイルファクトリー<3912>などが買われた半面、材料性で人気化していたジーエヌアイグループ<2160>は売られています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に非鉄、証券商品、ガラス土石、その他金融、保険、金属製品、鉄鋼、銀行、機械、電気機器、海運、精密機器、建設業、倉庫運輸、不動産などが並びました。
一方、値下がりはその他製品、紙パルプ、サービスの3業種となっています。
個別では、カバレッジ開始のJUKI<6440>、格上げのワコム<6727>、目標株価引き上げのローム<6963>、住友重機械工業<6302>などが物色されました。
新興市場では、エルテス<3967>、ディー・ディー・エス<3782>、サイバーステップ<3810>、モブキャスト<3664>、U&C<3557>、ベクター<2656>、メイコー<6787>、パピレス<3641>などが賑わっています。