株式市況「日経平均株価は274円高の続伸 イベント通過で後場一段高 米国インフラ投資関連など中核銘柄に見直し 新興軽量級は軟化」
昨晩の米国市場は反落。トランプ米大統領の議会演説待ちで様子見ムード強く、利益確定売りでダウ平均の連続上昇も止まっています。
ダウ平均株価は、前営業日比25.20ドル安の20,812.24ドル。ナスダック総合指数は36.46ポイント安の5,825.44ポイントで取引を終えました。
為替相場では、3月利上げ可能性の高まりでドルが強含み。東京時間帯早朝では1ドル113円台前半、1ユーロ119円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、ダウ平均13連騰ならずも円安推移を受けて買い先行の立ち上がり。日経平均株価始値は19226円の続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が5日移動平均線、25日移動平均線を上抜いたものの、議会演説警戒とともに前引け前には伸び悩みました。
ただ、昼休みにトランプ米大統領の議会演説を消化。イベント通過とともに後場では再び日経平均株価の前場高値を奪回、上げ幅を広げています。
日経平均株価終値は、274.55円高の19,393.54円。東証1部の売買代金は概算で2兆3890億円。東証1部の売買高は概算で19億9364万株。値上がり銘柄は1426(71%)に対し値下がりは456(22%)、変わらずは120(5%)となりました。
指数続伸とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>が強く、指数を押し上げています。
米国インフラ投資拡大期待でコマツ<6301>も強く、輸送用機器のトヨタ<7203>、マツダ<7261>、富士重工業<7270>なども好調。信越化学工業<4063>、SUMCO<3436>らハイテクも買われました。
売買代金上位では、材料人気の続くジーエヌアイグループ<2160>が買われた半面、シェアダウン懸念のポーラ・オルビスホールディングス<4927>、直近IPOのレノバ<9519>などが売られています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に機械、保険、証券商品、電気機器、化学、輸送用機器、情報通信、石油製品、医薬品、ガラス土石、金属製品、ゴム製品、精密機器、鉄鋼、食料品、卸売などが並びました。
一方、値下がりは紙パルプの1業種に限られています。
個別では、しわ改善効果承認の資生堂<4911>、新規カバレッジの三井金属<5706>、格上げの東海カーボン<5301>、工場火災鎮火のアスクル<2678>、目標株価引き上げのアルプス電気<6770>、自社株買いの栗田工業<6370>などが物色されました。
新興市場では、ジーエヌアイグループ<2160>、グレイステクノロジー<6541>、サイバーステップ<2910>、MSジャパン<6539>、グノシー<6047>、日本モーゲージ<7192>、ジェイホールディングス<2721>、フジプレアム<4237>、ウイルプラスホールディングス<3538>などが賑わっています。