日経平均は53円安の反落 総裁会見後の円高推移で利益確定売り誘う 前営業日上昇銘柄を中心に反落 個別材料株、新興軽量級に資金シフト
昨晩の米国市場は上昇。21日開催のFOMC声明で利上げ見送りを伝えたことが継続視されています。
ダウ平均株価は、前営業日比98.76ドル高の18,392.46ドル。ナスダック総合指数は44.34ポイント高の5,339.52ポイントで取引を終えました。
為替相場では、21日の日銀金融政策決定会合から黒田総裁会見を経て円高が進んでおり、FOMC声明もドル軟化につながる流れ。東京時間帯早朝では1ドル100円台後半、1ユーロ113円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、休場中の米国市場上昇も円高を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は16759円の反落スタートに。
寄り付き後は、前営業日上昇からの利益確定売りも誘い、小安い水準でのもみあいに終始しました。
後場も押し目買いと利益確定売りが交錯、日中値幅は83円と乏しく、小幅安でのもみあいが続いています。
日経平均株価終値は、53.60円安の16,754.02円。東証1部の売買代金は概算で2兆2327億円。東証1部の売買高は概算で19億6332万株。値上がり銘柄は1246(63%)に対し値下がりは596(30%)、変わらずは135(6%)となりました。
指数反落とともに利益確定売りが主導。メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>が反落したほか、第一生命<8750>、T&Dホールディングス<8795>など保険株も売り直されています。
米利上げ見送りによる円高推移でトヨタ<7203>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など外需関連も軟調。証券の野村ホールディングス<8604>、不動産の三菱地所<8802>なども軟調に推移しました。
売買代金上位では、短期資金流入の任天堂<7974>、内需関連のKDDI<9433>、ファーストリテイリング<9983>、NTT<9432>、中国関連のコマツ<6301>などが底堅く推移しています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に証券商品、輸送用機器、保険、銀行、不動産、その他金融、電気ガス、倉庫運輸、ガラス土石、空運、非鉄、化学、鉄鋼などが並びました。
一方、値上がり上位に鉱業、海運、建設、情報通信、卸売、陸運、サービス、ゴム製品、紙パルプとなっています。
個別では、格上げのライオン<4912>、鳥貴族<3193>、カバレッジ開始のニチユ三菱フォークリフト<7105>、メガチップス<6875>、好業績観測報道の大東建託<1878>などが物色されました。
新興市場では、モバイルファクトリー<3912>、エナリス<6079>、モブキャスト<3664>、リファインバース<6531>、串カツ田中<3547>、シンバイオ製薬<4582>、アサカ理研<5724>、セリア<2782>などが賑わっています。