日経平均株価は236円高の5日続伸 11日高値突破で5月以来の高値 指数構成上位や不動産が強い 決算銘柄や材料株物色も確認
昨晩の米国市場は堅調。堅調な企業決算や原油先物相場の上昇でエネルギー関連物色が相場を押し上げています。
ダウ平均株価は、前営業日比40.68ドル高の18,202.62ドル。ナスダック総合指数は2.58ポイント高の5,246.41ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ドル、ユーロとも弱含み。東京時間帯早朝では1ドル103円台前半、1ユーロ113円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、米国株上昇を好感した買いが先行。日経平均株価始値は16999円の小幅続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の11日高値奪回とともに上げ幅を広げる動き。米大統領選のテレビ討論会を通過し、クリントン候補の優位が伝わるなか、ドルが底堅く推移しており、買い優勢で推移しました。
後場も前場高値更新とともに一段高。節目17200円に乗せる動きも確認されています。
日経平均株価終値は、236.59円高の17,235.50円。東証1部の売買代金は概算で2兆825億円。東証1部の売買高は概算で18億5108万株。値上がり銘柄は1446(72%)に対し値下がりは414(20%)、変わらずは125(6%)となりました。
日経平均株価の5日続伸で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>が揃って上昇。三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほ<8411>のメガバンクも強く、指数を押し上げています。
トヨタ<7203>、野村ホールディングス<8604>、東芝<6502>、ブリヂストン<5108>なども好調。不動産の三井不動産<8801>、三菱地所<8802>やJR東日本<9020>なども買われました。
売買代金上位では、材料性の伝わった任天堂<7974>、ガンホー<3765>が好調。減額も経営改革進展期待で三菱自動車<7211>が買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に不動産、証券商品、ゴム製品、銀行、その他製品、倉庫運輸、鉄鋼、電気ガス、建設、保険、陸運、輸送用機器、紙パルプ、金属製品、機械などが並びました。
一方、値下がりは繊維製品の1業種に限られています。
個別では、増額のLIXIL<5938>、決算銘柄の中部飼料<2053>、格上げのTHK<6481>、コーナン商事<7516>、好業績観測報道のダイフク<6383>などが物色されました。
新興市場では、ロゼッタ<6182>、ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>、グノシー<6047>、エクストリーム<6033>、ファーストブラ<3454>、バルニバービ<3418>、シライ電子<6658>、アサカ理研<5724>、NJ<9421>、環境管理<4657>などが賑わっています。