株式市況「日経平均株価は67円高の反発 年初来安値更新から切り返す 防衛関連、市況関連、運送関連、内需関連が好調 値下がり2業種」
昨晩の米国市場は上昇。雇用指標改善を受けて米雇用統計に対する警戒感が和らぎ、見直し買いを集めています。
ダウ平均株価は、前営業日比14.80ドル高の20,662.95ドル。ナスダック総合指数は14.47ポイント高の5,878.95ポイントで取引を終えました。
為替相場では、は米国株式上昇とともにドルが底堅く推移。東京時間帯早朝では1ドル110円台後半、1ユーロ117円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因の落ち着きを受けて前営業日に大きく売り込まれた経緯から見直し買いが先行。日経平均株価始値は18714円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が前営業日日中下落分を埋める動きを見せたものの、買い一巡後に米軍のシリア空爆が伝わり、日経平均株価はマイナスに転じる場面も見られました。
ただ、。トランプ米大統領の記者会見後は出尽くし感も高まり、後場寄りからは見直し買いで切り返しています。
日経平均株価終値は、67.57円高の18,664.63円。東証1部の売買代金は概算で2兆7654億円。東証1部の売買高は概算で24億145万株。値上がり銘柄は1475(73%)に対し値下がりは430(21%)、変わらずは107(5%)となりました。
指数反発とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>、外需関連のトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>などが見直されており、指数を下支えしています。
日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、内需系のNTT<9432>、KDDI<9433>、花王<4452>、JT<2914>などが買われました。
売買代金上位では、任天堂<7974>、シャープ<6753>らが売られた半面、決算評価のセブンアイ<3382>、円高メリットのニトリホールディングス<9843>、原油高で国際石油開発帝石<1605>などが買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に鉱業、石油製品、小売、その他金融、不動産、繊維製品、海運、紙パルプ、証券商品、建設業、卸売、食料品、陸運などが並びました。
一方、値下がりは空運、その他製品の2業種に限られています。
個別では、決算評価のエコートレーディング<7427>、新規カバレッジの日本ガス<8174>、格上げのふくおかフィナンシャル<8354>などが物色されました。
新興市場では、ファイズ<9325>、ソレイジア<4597>、ミクシィ<2121>、ジーエヌアイグループ<2160>、ユナイテッド<2497>、レノバ<9519>、アエリア<3758>、ベクター<2656>、遠州トラック<9057>、細谷火工<4274>などが賑わっています。