株式市況「日経平均株価は113円高の反発 節目19300円台乗せ 好決算のハイテクが強い 物色は決算絡みの材料株中心」
先週末の米国市場は軟調。テクノロジー関連が底堅く推移した一方、金融関連を中心に売りが出ています。
ダウ平均株価は、前営業日比40.82ドル安の20,940.51ドル。ナスダック総合指数は1.33ポイント安の6,047.61ポイントで取引を終えました。
為替相場では、方向感を欠く動き。週末の北朝鮮ミサイル試射失敗も材料視されず、東京時間帯早朝では1ドル111円台前半、1ユーロ121円台半ばで推移しています。
東京株式市場では、売り買い交錯の立ち上がり。日経平均株価始値は19154円の小幅続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が朝安から切り返すと直近高値を試す動きにとなりました。
後場も節目19300円目前で高値もみあい。まさに「連休の谷間は高い」の投資格言通りの内容となっています。
日経平均株価終値は、113.78円高の19,310.52円。東証1部の売買代金は概算で2兆2177億円。東証1部の売買高は概算で17億6086万株。値上がり銘柄は1337(66%)に対し値下がりは571(28%)、変わらずは108(5%)となりました。
売買代金上位には決算評価で東京エレクトロン<8035>、ソニー<6758>、日東電工<6988>、富士通<6702>、村田製作所<6981>が進出。ハイテク株の上昇を中心に指数を押し上げています。
一方、決算売りのりそなホールディングス<8308>、マツダ<7261>が軟調。前営業日にも決算売りに押されたファナック<6954>、アステラス製薬<4503>も連日で売られました。
中核銘柄では、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のほか、キヤノン<7751>、トヨタ<7203>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>などはまちまちな反応となっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に電気機器、ガラス土石、卸売、保険、化学、精密機器、その他製品、情報通信、陸運、非鉄、不動産、ゴム製品、機械、電気ガスなどが並びました。
一方、値下がり上位には空運、石油製品、海運、紙パルプ、鉱業、繊維製品、その他金融、医薬品、水産農林、小売となっています。
個別では、決算銘柄のNTTデータ<9613>、コーセー<4922>、オプト<2389>、日本ライフライン<7575>、ショーワ<7274>、テイ・エステック<7313>、日本電気硝子<5214>などが物色されました。
新興市場では、アカツキ<3932>、サイバーステップ<3810>、ファイズ<9325>、ドリコム<3793>、Aiming<3911>、リミックスポイント<3825>、野村マイクロサイエンス<6254>、ケアサービス<2425>、UEX<9888>、内外テック<3374>などが賑わっています。