株式市況「日経平均株価は90円安の4日続落 25日移動平均線との攻防 ドル円軟化響き外需関連が不振 材料株物色も小型へ」
昨晩の米国市場は軟調。トランプ米大統領が薬価引き下げを示唆したことで医薬品やヘルスケア関連が売られており、相場を押し下げています。
ダウ平均株価は、前営業日比29.58ドル安の20,924.76ドル。ナスダック総合指数は15.25ポイント安の5,833.93ポイントで取引を終えました。
為替相場では、イベント警戒でドルが軟化。東京時間帯早朝では1ドル113円台後半、1ユーロ120円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、さえない外部要因を受けて売りが先行。日経平均株価始値は19308円の続落スタートに。
寄り付き後は、円高推移とともに下げ幅を広げる動き。節目19200円を割り込む場面も見られました。
後場では25日移動平均線攻防が確認されており、下げ止まりを見せたものの、19200円台での推移が続いています。
日経平均株価終値は、90.12円安の19,254.03円。東証1部の売買代金は概算で2兆144億円。東証1部の売買高は概算で16億2603万株。値上がり銘柄は771(38%)に対し値下がりは1073(53%)、変わらずは160(7%)となりました。
円高推移による指数続落とともにトヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>、アルプス電気<6770>ら外需関連を中心に下落。メガバンクの三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>も安く、指数を押し下げています。
直近で短期資金を集めていたシャープ<6753>、アズジェント<4288>が軟調。NTT<9432>、KDDI<9433>ら通信関連も売り直されており、幅広い銘柄が売られました。
売買代金上位では、新製品販売好調の伝わった任天堂<7974>、半導体事業入札企業が多数観測された東芝<6502>、調査機関の業績見通しで積水ハウス<1928>が買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に鉄鋼、証券商品、海運、非鉄、その他金融、医薬品、空運、小売、鉱業、化学、食料品、倉庫運輸、ガラス土石、情報通信、繊維製品などが並びました。
一方、値上がりは精密機器、建設、金属製品、保険、サービス、ゴム製品、その他製品、紙パルプ、不動産となっています。
個別では、化学物質の生産規制緩和でオハラ<5218>、子会社上場でリクシル<5938>、カバレッジ開始のケネディクス<4321>、格上げの神戸製鋼所<5406>が物色されました。
新興市場では、ディー・ディー・エス<3782>、ジーエヌアイグループ<2160>、メタップス<6172>、モブキャスト<3664>、チェンジ<3962>、キャリア<6198>、アエリア<3758>、トレイダーズ<8704>、ジャパンシステム<9758>、日本ラッド<4736>などが賑わっています。