株式市況「日経平均株価は87円高の続伸 見直し継続、5日移動平均線攻防へ 外需関連、金融関連が底堅い コンテンツ関連に短期資金」
先週末の米国市場は上昇。良好な経済指標や原油相場上昇を追い風に幅広い銘柄が見直されています。
ダウ平均株価は、前営業日比141.82ドル高の20,804.84ドル。ナスダック総合指数は28.57ポイント高の6,083.70ポイントで取引を終えました。
為替相場では、週末に北朝鮮のミサイル実験が伝わるも安定しており、東京時間帯早朝では1ドル111円台前半、1ユーロ124円台後半で推移しています。
東京株式市場では、米国株上昇を好感した買いが先行。日経平均株価始値は19670円の続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が朝高から売り直される場面もあるなど、前営業日につづいて戻り売り圧力が確認されました。
後場では、戻り売りこなすも上方に控える5日移動平均線との攻防に。堅調もみあいとなっています。
日経平均株価終値は、87.52円高の19,678.28円。東証1部の売買代金は概算で1兆9224億円。東証1部の売買高は概算で14億6741万株。値上がり銘柄は1354(67%)に対し値下がりは531(26%)、変わらずは131(6%)となりました。
指数続伸とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>などが堅調。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>もファンド出資完了で買われており、指数を押し上げています。
外需関連のトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、ソニー<6758>、内需系の楽天<4755>、JR九州<9142>も買われました。
売買代金上位では、農機関連のクボタ<6326>、今期黒字転換観測報道の伝わったシャープ<6753>、増益予想と自社株買い発表のSOMPOホールディングス<8630>、コンテンツ関連のKLab<3656>、ドリコム<3793>、サイバーステップ<3810>が賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に鉄鋼、その他金融、不動産、機械業、保険、鉱業、証券商品、非鉄、情報通信、石油製品、水産農林、建設、その他製品、小売、電気ガス、倉庫運輸、金属製品などが並びました。
一方、値下がりは海運、医薬品の2業種となっています。
個別では、好業績の値嵩株ではSMC<6273>、任天堂<7974>、格上げのMS&AD<8725>などが物色されました。
新興市場では、ドリコム<3793>、サイバーステップ<3810>、ケアネット<2150>、エルテス<3967>、ビーグリー<3981>、うるる<3979>、中村超硬<6166>、五洋インテックス<7519>、ミズホメディー<4595>などが賑わっています。