日経平均株価は152円高の反発 円高一服で前日下落から見直し進む 中核銘柄に物色広がるも材料選好 テーマ株、決算銘柄が軸に
昨晩の米国市場は下落。金融関連、テクノロジー関連に売りが広がったものの、調整先行から下げ渋る動きを見せています。
ダウ平均株価は、前営業日比63.28ドル安の19,891.00ドル。ナスダック総合指数は16.16ポイント安の5,547.49ポイントで取引を終えました。
為替相場では、株式下げ渋りとともに円高圧力も一服。東京時間帯早朝では1ドル114円台後半、1ユーロ121円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、円高一服とともに前営業日調整からの見直し買いが先行。日経平均株価始値は19174円の反発スタートに。
寄り付き後は、寄り付き算出のSQ概算値は19182.28円が伝わると原資産の日経平均株価はすぐさま同レベルを上抜く動き。節目19200円レベルで底堅い展開を見せました。
午後も為替相場は安定を見せており、後場寄りから上げ幅拡大。節目19300円に迫る動きを見せています。
日経平均株価終値は、152.58円高の19,287.28円。東証1部の売買代金は概算で2兆2566億円。東証1部の売買高は概算で16億20万株。値上がり銘柄は1211(60%)に対し値下がりは613(30%)、変わらずは180(8%)となりました。
指数反発とともに日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などが見直されたほか、ファーストリテイリング<9983>も決算評価で上昇。SQ算出に絡んだ思惑注文もあり、相場を押し上げています。
ただ、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>は高安まちまち。内需系のKDDI<9433>、JR東日本<9020>、外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、東芝<6502>などは底堅く推移しました。
売買代金上位では、新製品情報発表会の任天堂<7974>は売られたものの、決算評価でセブンアイ<3382>、材料人気でアスカネット<2438>、炭化ケイ素(SiC)繊維関連の日本カーボン<5302>なども賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に小売、紙パルプ、電気ガス、精密機器、石油製品、ゴム製品、その他金融、情報通信、繊維製品、ガラス土石、陸運、医薬品、保険、空運、食料品などが並びました。
一方、値下がりはその他製品、非鉄、鉄鋼の3業種に限られています。
個別では、罰金支払い合意観測でタカタ<7312>、高火力コンピューティング基盤受注でさくらインターネット<3778>、決算評価のイワキ<8095>、プレナス<9945>などが物色されました。
新興市場では、アスカネット<2438>、そーせいグループ<4565>、エボラブルアジア<6191>、ミクシィ<2121>、インフォテリア<3853>、イグニス<3689>、AKIBA<6840>、SJI<2315>、セリア<2782>、ジェイエスコム<3779>、メガネスーパー<3318>などが賑わっています。