株式市況「日経平均株価は75円安の反落 大台2万円攻防も手仕舞いに押される 外需関連に換金売り 材料株、テーマ株に短期資金」
昨晩の米国市場は堅調。原油相場下落でエネルギー関連が売られたものの、10年債利回り上昇で金融関連が買われており、相場を下支えしています。
ダウ平均株価は、前営業日比37.46ドル高の21,173.69ドル。ナスダック総合指数は22.32ポイント高の6,297.38ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ユーロが底堅く、ドルも株式上昇や債券利回り上昇で堅調展開。東京時間帯早朝では1ドル109円台後半、1ユーロ123円台後半で推移しています。
東京株式市場では、外部要因が落ち着いており、買い先行の立ち上がり。日経平均株価始値は20048円の続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が大台2万円奪回を果たしたものの、見直し続かず、買い一巡後は伸び悩みました。
後場も前場と同水準となる前営業日終値を挟んでのもみあいに。イベント考慮の手仕舞いとともに大引け前には下げ幅を広げています。
日経平均株価終値は、75.36円安の19,909.26円。東証1部の売買代金は概算で2兆5299億円。東証1部の売買高は概算で19億8375万株。値上がり銘柄は698(34%)に対し値下がりは1198(59%)、変わらずは121(6%)となりました。
指数反落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>が軟調。東京エレクトロン<8035>、トヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>など外需関連が安く、指数を押し下げています。
一方、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らがしっかり。保険の第一生命<8750>、東京海上ホールディングス<8766>なども底堅く推移しました。
売買代金上位では、材料性で東芝<6502>、格上げのTDK<6762>、仮想通貨関連のリミックスポイント<3825>、コンテンツ関連のアエリア<3758>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に不動産、電気ガス、陸運、輸送用機器、鉱業、倉庫運輸、証券商品、サービス、鉄鋼、小売、化学、情報通信、食料品などが並びました。
一方、値上がりは水産農林、保険、銀行、空運、電気機器の5業種となっています。
個別では、決算評価でくらコーポレーション<2695>、日本駐車場開発<2353>、格上げの東邦亜鉛<5707>、目標株価引き上げの日本水産<1332>などが物色されました。
新興市場では、アンジェスMG<4563>、サイバーステップ<3810>、アプリックス<3727>、マルマエ<6264>、グレイステクノロジー<6541>、チェンジ<3962>、アトラエ<6194>、アエリア<3758>、ラクオリア創薬<4579>、テリロジー<3356>、セグエ<3968>、オンキョー<6628>などが賑わっています。