株式市況 「日経平均株価は27円安の反落 資産購入変更への思惑でＴＯＰＩＸは上昇 5日移動平均線が下値支持 決算銘柄、直近ＩＰＯに短期資金」
昨晩の米国市場は上昇。貿易協議で欧州側が工業製品関税の引き下げ、医療用品の規制基準の調整、米国産大豆の輸入拡大に同意したと報じられており、買い優勢の展開となっています。
ダウ平均株価は、前営業日比172.16ドル高の25,414.10ドル。ナスダック総合指数は91.47ポイント高の7,932.24ポイントで取引を終えました。
為替相場では貿易協議後に米国債下落とともにドル売りが優勢となっています。
東京市場は米国株上昇を好感した買いが先行。日経平均株価始値は22,711円の続伸スタートとなっています。
寄り付き後は、日経平均株価が円買い圧力とともに軟化、マイナスに転じる動きも下げ幅は限定的、前営業日終値を挟んでのもみあいに終始しました。
後場でも前場値幅内での推移となっており、もみあいが継続。5日移動平均線が下値支持となっています。
日経平均株価終値は、27.38円安の22,586.87円。東証1部の売買代金は概算で2兆3957億円。東証1部の売買高は概算で12億5281万株。値上がり銘柄は1733（82％)に対し値下がりは309（14％)、変わらずは61（2％）となりました。
日経平均株価の反落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>が揃って下落。指数を押し下げています。
一方、ＴＯＰＩＸは上昇しており、メガバンクの三菱ＵＦＪＦＧ<8306>、三井住友ＦＧ<8316>、みずほＦＧ<8411>、値嵩株の東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>なども買われました。
売買代金上位では、目標株価引き上げのアドバンテスト<6857>、分割発表のエムスリー<2413>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に鉱業、陸運、ガラス土石、建設、電気ガス、紙パルプ、金属製品、水産農林、その他金融、石油石炭、倉庫運輸、その他製品などが並びました。
一方、値下がりは医薬品、情報通信、証券商品などとなっています。
個別では、増額の日本バルカー工業<7995>、決算評価の日本トリム<6788>、ＯＢＣ<4733>、栄研化学<4549>、日本航空電子工業<6807>、オービック<4684>などが物色されました。
新興市場では、ＩＰＯのエクスモーション<4394>、アクリート<4395>、ＧＡテクノロジー<3491>が賑わったほか、串カツ田中<3547>、メディアシーク<4824>、石垣食品<2901>、ＵＴグループ<2146>、ブロッコリー<2706>などが賑わっています。
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