株式市況「日経平均株価は20円安の3日続落 大台20,000円奪回ならず 中核銘柄は高安まちまち 決算評価銘柄、材料株に短期売買」
昨晩の米国市場は堅調。テクノロジー関連や金融関連の上昇とともに見直し買いを集めています。
ダウ平均株価は、前営業日比66.90ドル安の21,513.17ドル。ナスダック総合指数は23.05ポイント高の6,410.81ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米国株堅調展開で1ドル111円台で落ち着いており、東京時間帯早朝では1ドル111円台前半、1ユーロ129円台半ばで推移しています。
東京株式市場では、外部要因の落ち着きで見直し買いが先行。日経平均株価始値は19979円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価がすぐさま大台20,000円奪回を果たしたものの、見直し買いは続かず、伸び悩んで前営業日比マイナスに転じました。
後場では前営業日終値を挟んで売り買いが交錯。見直しは進まず、戻り売りが重しとなっています。
日経平均株価終値は、20.47円安の19,955.20円。東証1部の売買代金は概算で1兆8865億円。東証1部の売買高は概算で14億9756万株。値上がり銘柄は593(29%)に対し値下がりは1297(64%)、変わらずは134(6%)となりました。
指数続落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>が振るわず。指数の重しとなっています。
一方、ソフトバンク<9984>、トヨタ<7203<>、ファナック<6954>、ホンダ<7267>が堅調。内需系のJT<2914>、ニトリ<9843>、ハイテクの東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>なども買われました。
売買代金上位では、決算評価継続の安川電機<6506>、材料性で塩野義製薬<4507>、低位材料株のレナウン<3606>、コンテンツ関連のサイバーステップ<3810>、信用規制解除のASJ<2351>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に紙パルプ、その他製品、空運、水産農林、ゴム製品、化学、繊維製品、建設、不動産、卸売、倉庫運輸、情報通信、精密機器などが並びました。
一方、値上がりは石油製品、輸送用機器、非鉄、銀行、その他金融、証券商品となっています。
個別では、アマゾンへの運賃値上げ要請のヤマトホールディングス<9064>、カバレッジ開始のイオンフィナンシャルサービス<8570>、イスラエル同業買収の田辺三菱製薬<4508>、決算銘柄ではコーエーテクモ<3635>、信越ポリマー<7970>などが物色されました。
新興市場では、ASJ<2351>、リミックスポイント<3825>、ツナグ・ソリューションズ<6551>、ユニフォームネクスト<3566>、フェローテック<6890>、シンワアート<2437>、アズジェント<4288>などが賑わっています。