日経平均は148円高の反発 外部要因改善を好感した見直し買いで切り返す 前営業日調整の大型株に見直し広がる 材料株、軽量級に短期資金集中
先週末の米国市場は上昇。ドイツ銀行問題の沈静化とともに金融関連に見直し買いが入っています。
ダウ平均株価は、前営業日比164.70ドル高の18,308.15ドル。ナスダック総合指数は42.85ポイント高の5,312.00ポイントで取引を終えました。
為替相場では、リスク回避の巻き戻しによる円売りも出ており、東京時間帯早朝では1ドル101円台半ば、1ユーロ113円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因改善を受けて見直し買いが先行。日経平均株価始値は16566円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の5日移動平均線を奪回。見直し買いを集め、堅調もみあいで推移しました。
後場では若干伸び悩んでいるものの、5日移動平均線攻防をこなし、もみあいに終始しています。
日経平均株価終値は、148.83円高の16,598.67円。東証1部の売買代金は概算で1兆6279億円。東証1部の売買高は概算で14億9684万株。値上がり銘柄は1322(66%)に対し値下がりは520(26%)、変わらずは136(6%)となりました。
外部要因改善による指数反発とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>も切り返す動き。トヨタ<7203>、三菱UFJFG<8306>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>なども見直されており、指数を押し上げています。
中国関連のコマツ<6301>、ダイキン<6367>、値嵩株のキーエンス<6861>、内需系のNTT<9432>、花王<4452>、楽天<4755>、証券の野村ホールディングス<8604>なども買われました。
売買代金上位では、レバレッジETFの日経レバレッジETF<1570>、新興軽量級のブランジスタ<6176>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に証券商品、精密機器、小売、食料品、金属製品、化学、海運、非鉄、水産農林、サービス、陸運、鉄鋼、電気機器、情報通信、ゴム製品などが並びました。
一方、値下がりは鉱業、石油製品、その他金融、不動産、保険となっています。
個別では、経営統合のコカウエスト<2579>、コカイースト<2580>、子会社売却のアサヒグループホールディングス<2502>、増額のアダストリア<2685>、ネクステージ<3186>、カバレッジ開始の太陽ホールディングス<4626>などが物色されました。
新興市場では、シルバーエッグ<3961>、ブランジスタ<6176>、カナミックネットワーク<3939>、インフォテリア<3853>、チェンジ<3962>、極楽湯<2340>、ユニバーサルエンターテインメント<6425>、アエリア<3758>、テックファーム<3625>などが賑わっています。