株式市況「日経平均株価は216円高の5日ぶり反発 外部要因改善で見直し 前営業日調整の中核銘柄、外需関連が切り返す 決算銘柄の反応縮小」
昨晩の米国市場は上昇。米国内で人種問題に報道がシフトしており、地政学的リスク後退が買い材料視されています。
ダウ平均株価は、前営業日比135.39ドル高の21,993.71ドル。ナスダック総合指数は83.68ポイント高の6,340.23ポイントで取引を終えました。
為替相場では、地政学的リスクの後退や金融要人が今年3回目の利上げを支持すると表明したことでドルが上昇、東京時間帯早朝では1ドル109円台後半、1ユーロ129円台後半で推移しています。
東京株式市場では、外部要因改善を受けて東京市場は見直し買いが先行。日経平均株価始値は19689円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が節目19700円台に乗り直しており、ほぼ前営業日下落分を埋める動きに。節目19800円に乗り直す場面もあるなど、堅調もみあいとなりました。
後場も戻り売りをこなして高値推移となっており、5日移動平均線との攻防が確認されています。
日経平均株価終値は、216.21円高の19,753.31円。東証1部の売買代金は概算で2兆2363億円。東証1部の売買高は概算で16億5080万株。値上がり銘柄は1537(75%)に対し値下がりは393(19%)、変わらずは93(4%)となりました。
指数急反発とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>も総じて切り返しており、指数を押し上げています。
外部要因改善とともに外需関連の任天堂<7974>、トヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>も切り返す動き。通信株のNTT<9432>、KDDI<9433>なども反発しました。
売買代金上位では、前営業日に買われていたアカツキ<3932>、アエリア<3758>らが売られた半面、決算評価で富士フイルム<4901>が買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に海運、化学、精密機器、銀行、その他製品、電気機器、保険、証券先物、情報通信、サービス、その他金融、輸送用機器、機械、卸売、建設などが並びました。
一方、値下がりは石油製品、鉱業の2業種となっています。
個別では、格上げのホシデン<6804>、目標株価引き上げのセイコーエプソン<6724>などが材料で物色されました。
新興市場では、インフォテリア<3853>、アクセルマーク<3624>、ユナイテッド<2497>、トランザス<6696>、インターネットインフィニティー<6545>、ディー・ディー・エス<3782>、オンキヨー<6628>、ラクオリア<4579>、田中化研<4080>、フェローテック<6890>などが賑わっています。