株式市況「日経平均株価は192円安の4日続落 休場期間中の円高を嫌気 中核銘柄、外需関連に売り続く 決算銘柄には短期資金」
先週末の米国市場は堅調。地政学的リスクの高まりで売られた前営業日からの見直し買いが下支えしています。
ダウ平均株価は、前営業日比14.31ドル高の21,858.32ドル。ナスダック総合指数は39.68ポイント高の6,256.56ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ロシアが米朝間の衝突回避のためあらゆる手段を尽くすとラブロフ外相が述べたことを受けてドルが下げ止まり。東京時間帯早朝では1ドル109円台前半、1ユーロ129円台前半で推移しています。
東京株式市場では、祝日休場期間中の円高推移を受けて見切り売りが先行。日経平均株価始値は19545円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が節目19500円を割り込む場面があったものの、朝安から下げ渋る動きを見せました。
後場では、当局の資産購入期待もあり、前場高値を試す動き。ただ、買いは続かず、安値もみあいに終始しています。
日経平均株価終値は、192.64円安の19,537.10円。東証1部の売買代金は概算で2兆5731億円。東証1部の売買高は概算で19億5911万株。値上がり銘柄は342(16%)に対し値下がりは1629(80%)、変わらずは51(2%)となりました。
指数続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>も続落。指数を押し下げています。
円高推移とともに外需関連の任天堂<7974>、トヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>も下落。内需系のNTT<9432>、KDDI<9433>、第一生命<8750>なども売られました。
売買代金上位では、決算評価のリクルートホールディングス<6098>、アカツキ<3932>、アエリア<3758>、インフォテリア<3853>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に鉄鋼、金属製品、精密機器、非鉄、ガラス土石、その他製品、銀行、機械、保険、卸売、輸送用機器、不動産、医薬品、証券商品、その他金融などが並びました。
一方、値上がりは石油製品、倉庫運輸、紙パルプなどとなっています。
個別では、ほぼ全面安商状のなか、決算銘柄のコスモエネルギーホールディングス<5021>、アイフル<8515>などが物色されました。
新興市場では、サイバーステップ<3810>、ジーエヌアイグループ<2160>、ミクシィ<2121>、中村超硬<6166>、エンバイオ・ホールディングス<6092>、アクセルマーク<3624>、アトラエ<6194>、ラクオリア創薬<4579>、ブロッコリー<2706>、小田原エンジニアリング<6149>、日本一ソフトウェア<3851>、細谷火工<4274>などが賑わっています。