株式市況「日経平均株価は80円安の反落 5日移動平均線に沿って再度軟化 中核銘柄に手仕舞い売り Aiming<3911>に短期資金集中」
昨晩の米国市場は下落。トランプ大統領がメキシコとの国境の壁建設のための予算確保で必要であれば政府閉鎖も辞さない考えを示したことが嫌気されています。
ダウ平均株価は、前営業日比87.80ドル安の21,812.09ドル。ナスダック総合指数は19.07ポイント安の6,278.41ポイントで取引を終えました。
為替相場では、債務上限問題再燃でドルが下落。東京時間帯早朝では1ドル108円台後半、1ユーロ128円台後半で推移しています。
東京株式市場では、外部要因悪化を受けて売りが先行。日経平均株価始値は19366円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の節目19400円割れで直近安値に到達したあとは下げ渋りの動き。前営業日終値近辺まで持ち直すも前引け前に戻り売りに押されました。
後場も買い気は鈍く、小安い水準でのもみあいから大引けにかけて下げ幅を広げています。
日経平均株価終値は、80.87円安の19,353.77円。東証1部の売買代金は概算で1兆7483億円。東証1部の売買高は概算で14億4222万株。値上がり銘柄は878(43%)に対し値下がりは1006(49%)、変わらずは139(6%)となりました。
指数下落でメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、日経平均株価構成比率上位のファナック<6954>、ソフトバンク<9984>なども軟調。指数の重しとなっています。
外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、内需系のNTT<9432>、JT<2914>、電通<4324>も軟調。鉄鋼の新日鉄住金<5401>、JFEホールディングス<5411>なども売られました。
売買代金上位では、短期資金集中のAiming<3911>、目標株価引き上げの三井金属<5706>が上昇。前営業日に人気化したMipox<5381>は見切り売りに押されています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に鉄鋼、証券商品、空運、陸運、その他金融、電気ガス、情報通信、海運、サービス、電気機器、ガラス土石、保険、卸売、小売などが並びました。
一方、値上がりは鉱業、非鉄、化学、石油製品となっています。
個別では、格上げの東映<9605>、日立建機<6305>、新規タイトル好調のセガサミーホールディングス<6460>、月次好調のしまむら<8227>、自社株買いの静岡銀行<8355>などが物色されました。
新興市場では、Aiming<3911>、ティーケーピー<3479>、ASJ<2351>、エンバイオ・ホールディングス<6092>、エディア<3935>、ベイカレント・コンサルティング<6532>、ダブルスタンダード<3925>、メイコー<6787>、小田原エンジニアリング<6149>、ユニバーサルエンターテインメント<6425>、カイカ<2315>などが賑わっています。