株式市況「日経平均株価は50円高の6日ぶり反発 戻り売りに押される 中核銘柄の見直し限定的 材料株やテーマ株の個別物色目立つ」
昨晩の米国市場は大幅上昇。欧州市場上昇や米国税制改革への期待を手掛かりに見直し買いを集めています
ダウ平均株価は、前営業日比196.14ドル高の21,899.89ドル。ナスダック総合指数は84.35ポイント高の6,297.48ポイントで取引を終えました。
為替相場では、株高とともにドルが上昇。東京時間帯早朝では1ドル109円台後半、1ユーロ129円台前半で推移しています。
東京株式市場では、外部要因改善を受けて買い戻しの動きが加速。日経平均株価始値は19547円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が高寄りからは戻り売りに押されており、ドル円軟化とともに上げ幅を縮めました。
米大統領がメキシコ壁建設資金に言及しドル売りが加速、後場ではさらに上げ幅を縮めてきています
日経平均株価終値は、50.80円高の19,434.64円。東証1部の売買代金は概算で1兆9037億円。東証1部の売買高は概算で14億5332万株。値上がり銘柄は1044(51%)に対し値下がりは842(41%)、変わらずは137(6%)となりました。
日経平均株価反発で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>が買われたほか、外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、KDDI<9433>、NTT<9433>の通信株が買われており、指数を押し上げています。
一方、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>は振るわず。ファナック<6954>、安川電機<6506>、任天堂<7974>なども売られました。
売買代金上位では、月次好調のニトリホールディングス<9843>、目標株価引き上げのキーエンス<6861>、増額のリミックスポイント<3825>、短期資金流入のMipox<5381>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に繊維製品、石油製品、紙パルプ、情報通信、小売、電気機器、サービス、水産農林、倉庫運輸、鉱業、医薬品、ゴム製品、ガラス土石などが並びました。
一方、値下がりは鉄鋼、海運、電気ガス、銀行、その他金融、空運、卸売、不動産、保険となっています。
個別では、プライベートブランド立ち上げのジーンズメイト<7448>、日本金融人材育成協会設立のTAC<4319>、目標株価引き上げの昭和電工<4004>、日本航空電子工業<6807>、朝日インテック<7747>などが物色されました。
新興市場では、インフォテリア<3853>、中村超硬<6166>、Aiming<3911>、ジャパンエレベーターサービス<6544>、ダブルスタンダード<3925>、ラクオリア創薬<4579>、スパンクリート<5277>、ニッポン高度紙工業<3891>などが賑わっています。