日経平均株価は307円安の急反落 手仕舞い優位で節目17200円割れ 中核銘柄にリスク回避姿勢強まる 決算銘柄も売りが目立つ
昨晩の米国市場は下落。米国金融政策や米大統領選を控えてリスク回避姿勢が強まっています。
ダウ平均株価は、前営業日比105.32ドル安の18,037.10ドル。ナスダック総合指数は35.56ポイント安の5,153.58ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ドルが軟調、1ドル104円割れの円高推移も確認されており、東京時間帯早朝では1ドル104円台前半、1ユーロ114円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因悪化を受けて売り先行の立ち上がり。日経平均株価始値は17238円の続落スタートに。
寄り付き後は、リバウンドの動きが見られたあと、寄り付き安値を割り込むなど、下値を探る流れに。前引け前には節目17200円割れを余儀なくされました。
見切り売り圧力の高まった後場では一段安。やはり今晩の米国金融政策イベント、明日の祝日休場、休場明けの米雇用統計や来週の米大統領選を意識した手仕舞い優位の流れから、節目17100円を割り込む場面も確認されています。
日経平均株価終値は、307.72円安の17,134.68円。東証1部の売買代金は概算で2兆2079億円。東証1部の売買高は概算で20億5634万株。値上がり銘柄は173(8%)に対し値下がりは1768(89%)、変わらずは45(2%)となりました。
指数大幅安とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らが揃って下落。指数を押し下げています。
決算売りでKDDI<9433>、住友電工<5802>、NTN<6472>、イビデン<4062>、日本精工<6471>、サンリオ<8136>なども安く、円高推移でトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、東芝<6502>なども売られました。
売買代金上位では、インバース型ETFの日経ダブルインバース<1357>が買われたほか、決算銘柄のヤフー<4689>、新日鐵住金<5401>、場中開示の伊藤忠<8001>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に非鉄、海運、保険、ガラス土石、不動産、輸送用機器、銀行、精密機器、機械、金属製品、証券商品、繊維製品、情報通信、電気機器などが並びました。
一方、値上がりは鉄鋼、食料品の2業種に限られています。
個別では、決算銘柄の日本ハム<2282>、昭和電工<4004>、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>、伊藤ハム米久<2296>などが物色されました。
新興市場では、アキュセラ<4589>、串カツ田中<3547>、リファインバース<6531>、インベスターズクラウド<1435>、太洋物産<9941>、極楽湯<2340>、パピレス<3641>、白鳩<3192>などが賑わっています。