日経平均株価は17円高の小反発 金融政策確認後の後場から切り返す 中核銘柄に決算売り目立つ 増額銘柄も下落、選別強める流れ
昨晩の米国市場はほぼ変わらず。企業買収が伝わり、物色意欲を高めたものの、エネルギー関連の下げが重しとなっています。
ダウ平均株価は、前営業日比18.77ドル安の18,142.42ドル。ナスダック総合指数は0.97ポイント安の5,189.14ポイントで取引を終えました。
為替相場では、原油安とともにドルの上値が重く、東京時間帯早朝では1ドル104円台後半、1ユーロ114円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、低調な外部要因とともに売り先行の立ち上がり。日経平均株価始値は17360円の反落スタートに。
寄り付き後は、午後にも伝わる金融政策を睨んで買い気も鈍く、日経平均株価は小安い水準でのもみあいに終始しました。
昼休みに日銀金融政策決定会合の政策声明で現状維持が伝わり、物価目標の先送りが伝わるとドルが上昇。先物も上昇し、後場寄りも買いが先行。プラス転換を果たしたものの、上値の重い展開となっています。
日経平均株価終値は、17.38円高の17,442.40円。東証1部の売買代金は概算で2兆1094億円。東証1部の売買高は概算で19億602万株。値上がり銘柄は916(46%)に対し値下がりは911(45%)、変わらずは158(7%)となりました。
指数小反発で三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>のメガバンク、大型株の三井不動産<8801>、三菱商事<8058>、KDDI<9433>らが買われたものの、値上がりは限定的。日経平均株価構成比率のファーストリテイリング<9983>は買われた半面、ファナック<6954>が決算売りに押されています。
下方修正のパナソニック<6752>、決算売りの村田製作所<6981>も軟調。TDK<6762>、三井化学<4183>は増額修正を明らかにしたものの、出尽くし売りに押されました。
売買代金上位では、決算評価継続の三菱電機<6503>がしっかり。決算銘柄のJT<2914>なども堅調に推移しています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に電気ガス、空運、不動産、保険、金属製品、精密機器、食料品、建設、小売、ゴム製品、水産農林、サービス、紙パルプ、情報通信などが並びました。
一方、値下がりは海運、石油製品、鉱業、電気機器、化学、繊維製品、鉄鋼、医薬品、証券商品、その他金融となっています。
個別では、決算銘柄の九州電力<9508>、NEC<6701>、きんでん<1944>、自社株買いの日本航空<9201>などが物色されました。
新興市場では、ブランジスタ<6176>、メタップス<6172>、串カツ田中<3547>、メディア工房<3815>、グノシー<6047>、白鳩<3192>、シノケン<8909>、コシダカ<2157>、テックファーム<3625>などが賑わっています。