日経平均は41円安の反落 後場寄りプラ転も失速、往来相場続く 中核銘柄は高安まちまち 投資判断や新興軽量級に短期資金循環
2016/09/06
昨晩の米国市場は軟調。医薬品株が売られたほか、FRB議長講演を控えての手仕舞い売りに押されています。
ダウ平均株価は、前営業日比65.82ドル安の18,481.48ドル。ナスダック総合指数は42.38ポイント安の5,217.69ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米国時間帯にかけてドルが底堅く推移しており、東京時間帯早朝では1ドル100円台半ば、1ユーロ113円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、米国株安を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は16580円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が下値を探るも、このところレンジ推移が続いており、移動平均線を挟んで一進一退の値動き。前場は小安い水準でのもみあいに終始しました。
ただ、昼休みに円安が進み、後場寄りには日経平均株価がプラス転換する場面も見られましたが、買いは続かず、再び売り直されてきています。
日経平均株価終値は、41.35円安の16,555.95円。東証1部の売買代金は概算で1兆7121億円。東証1部の売買高は概算で13億4919万株。値上がり銘柄は916(46%)に対し値下がりは889(45%)、変わらずは168(8%)となりました。
指数反落とともに三菱UFJFG、トヨタ、ファーストリテイリング、KDDI、NTTなど中核銘柄の一角が安く、指数を押し下げています。
一方、ソフトバンク、ファナック、日産自動車などが買われており、指数を下支えする動き。アップル関連の村田製作所、TDKなども買われました。
売買代金上位では、新興軽量級のシライ電子が活況高。一方で、株式売り出しのリクルートホールディングスが売られています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に非鉄、石油製品、鉱業、倉庫運輸、医薬品、建設、化学、不動産、金属製品、小売、サービス、陸運、その他製品などが並びました。
一方、値上がりは空運、保険、ゴム製品、証券商品、銀行、紙パルプ、鉄鋼、輸送用機器、電気機器となっています。
個別では、格上げの協和エクシオ、再生医療治験開始のノーリツ鋼機、自社株買いのガンホーなどが物色されました。
新興市場では、全市場の売買代金上位に進出したシライ電子が活況高。モブキャスト、CYBERDYNE、リファインバース、ソフトフロント、平田機工などが賑わっています。