日経平均は162円安の反発 1ドル103円台の円安推移が押し上げ 外需関連を中心に中核銘柄が上昇 バイオ関連や新興軽量級も強い
2016/09/06
昨晩の米国市場は軟調。アップルの下落や利上げ観測の高まりを嫌気した売りに押されています。
ダウ平均株価は、前営業日比48.69ドル安の18,454.30ドル。ナスダック総合指数は9.34ポイント安の5,222.99ポイントで取引を終えました。
為替相場では、利上げ観測の高まりを受けてドルが強含み、1ドル103円台を付ける場面もあり、東京時間帯早朝では1ドル103円台前半、1ユーロ114円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、円安推移を好感した買いが先行。日経平均株価始値は16857円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の高寄りから利益確定売りをこなしつつ高値もみあいに終始しました。
後場でも円安推移が継続するなか、日経平均株価は一時16900円台に乗せる場面もあるなど、上値志向が高まっています。
日経平均株価終値は、162.04円高の16,887.40円。東証1部の売買代金は概算で2兆2045億円。東証1部の売買高は概算で20億8928万株。値上がり銘柄は1459(73%)に対し値下がりは404(20%)、変わらずは109(5%)となりました。
指数浮上が確認されており、日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>が上昇。指数を押し上げています。
円安推移を追い風にトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、東芝<6502>、マツダ<7261>、スズキ<7269>など外需関連が好調。値嵩株の村田製作所<6981>、任天堂<7974>も買い進まれました。
売買代金上位では、原発再稼動期待の高まりで東京電力<9501>、新規カバレッジ開始のミネベア<6479>が短期資金流入で賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に銀行、電気ガス、証券商品、空運、石油製品、鉱業、機械、紙パルプ、電気機器、鉄鋼、ガラス土石、化学、海運、保険、その他製品などが並びました。
一方、値下がりは医薬品、小売、金属製品、情報通信の4業種となっています。
個別では、業績拡大観測報道のアルバック<6728>、投資判断でホシザキ<6465>、武蔵精密工業<7220>などが物色されました。
新興市場では、モバイルファクトリー<3912>、グリーンペプタイド<4594>、CYBERDYNE<7779>、カヤック<3904>、AWSホールディングス<3937>、カルナバイオサイエンス<4572>、タツモ<6266>、トリケミカル<4369>などが賑わっています。