日経平均は79円高の4日続伸 大台17000円目前で足踏み 中核銘柄が底堅い 短期資金は材料株、新興軽量級などに偏る
昨晩の米国市場は反発。9月の米非製造業景況指数が約1年ぶりの高水準となり、経済指標好感の買いが優勢となっています。
ダウ平均株価は、前営業日比112.58ドル高の18,281.03ドル。ナスダック総合指数は26.36ポイント高の5,316.02ポイントで取引を終えました。
為替相場では、良好な経済指標のもと利上げ観測も高まり、東京時間帯早朝では1ドル103円台半ば、1ユーロ116円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、円安推移を好感した買いが先行。日経平均株価始値は16913円の続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の節目16900円台乗せで大台17000円奪回も意識されたものの、上値追いは限られており、堅調もみあいに終始しました。
後場も節目16900円台での推移は続いており、値固めとともに押し目買い意欲が確認されたものの、引けにかけては利益確定売りも出ています。
日経平均株価終値は、79.86円高の16,899.10円。東証1部の売買代金は概算で1兆8673億円。東証1部の売買高は概算で17億244万株。値上がり銘柄は1,116(56%)に対し値下がりは714(36%)、変わらずは151(7%)となりました。
日経平均株価の4日続伸を受けて日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>が堅調。三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクも底堅く、指数を押し上げています。
円安推移を追い風にトヨタ<7203>、富士重工業<7270>、マツダ<7261>、アルプス電気<6770>など外需関連もしっかり。保険株の第一生命<8750>、SOMPOホールディングス<8630>なども買われました。
売買代金上位では、パソコン事業切り離し報道の富士通<6702>、新興軽量級のブランジスタ<6176>、材料性が継続視された小野薬品工業<4528>、日立<6501>も好調に推移しています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に鉱業、保険、石油製品、証券商品、倉庫運輸、紙パルプ、空運、繊維製品、金属製品、銀行、海運、電気機器、ガラス土石、輸送用機器、その他金融、卸売、水産農林などが並びました。
一方、値下がりはサービス、その他製品、非鉄、小売、食料品となっています。
個別では、決算評価のわらべや日洋<2918>、増額のエコートレーディング<7427>、自社株買いのアスクル<2678>などが物色されました。
新興市場では、チェンジ<3962>、ブランジスタ<6176>、FRONTEO<2158>、シンクロ・フード<3963>、モバイルファクトリー<3912>リファインバース<6531>、放電精密加工研究所<6469>、アップバンク<6177>、ベクター<2656>、デジタルアイデンティティ<6533>などが賑わっています。