日経平均は83円高の3日続伸 25日移動平均線奪回し節目16800円乗せ 外需関連を中心に上値伸ばす 短期資金は新興軽量級に向かう
昨晩の米国市場は続落。要人発言で利上げ観測が高まり、ポジション調整を誘っています。
ダウ平均株価は、前営業日比85.40ドル安の18,168.45ドル。ナスダック総合指数は11.22ポイント安の5,289.66ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ドル買い圧力の高まりを受けて、東京時間帯早朝では1ドル102円台半ば、1ユーロ115円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、円安推移を好感した買いが先行。日経平均株価始値は16787円の続伸スタートに。
寄り付き後は、上値を伸ばして日経平均株価の25日移動平均線を上抜くと、節目16800円台に乗せてきました。
後場も高値圏で堅調展開。節目16800円台を保つ動きを見せたものの、後場の値幅は35円に限られています。
日経平均株価終値は、83.59円高の16,819.24円。東証1部の売買代金は概算で1兆8878億円。東証1部の売買高は概算で17億2075万株。値上がり銘柄は1197(60%)に対し値下がりは643(32%)、変わらずは140(7%)となりました。
円安推移による指数続伸を受けてトヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>、富士重工業<7270>、マツダ<7261>など外需関連も揃って続伸。三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクも買われています。
債務超過リスクの高まった東京電力<9501>、業績観測報道の伝わった東レ<3402>、内需系のNTT<9432>、KDDI<9433>は売られたものの、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>が底堅く、指数を下支えしました。
売買代金上位では、新興軽量級のブランジスタ<6176>、グループ株式売却観測の日立<6501>が賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に保険、ゴム製品、輸送用機器、その他製品、紙パルプ、機械、電気機器、証券商品、銀行、海運、化学、小売、鉱業、金属製品、空運などが並びました。
一方、値下がりは繊維製品、水産農林、食料品、建設、電気ガス、情報通信、不動産、石油製品、陸運となっています。
個別では、減額アク抜けでJフロント<3086>、米損保エンデュランス買収報道のSOMPOホールディングス<8630>、決算評価のサーラコーポレーション<2734>などが物色されました。
新興市場では、チェンジ<3962>、ブランジスタ<6176>、シルバーエッグ<3961>、シンクロ・フード<3963>、串カツ田中<3547>、ロゼッタ<6182>、ULSグループ<3798>、ベクター<2656>、シライ電子工業<6658>などが賑わっています。