日経平均株価は47円高の7日続伸 TOPIXは11連騰を記録 円安推移で輸送用機器の物色継続 買い一巡後は利食いに押される
昨晩の米国市場は感謝祭の祝日で株式、債券、商品の各金融市場が休場となっています。
為替相場では、米国利上げ観測の高まりでドルが上昇。東京時間帯早朝では1ドル113円台前半、1ユーロ119円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、1ドル113円台の円安推移が確認されており、買い優勢の立ち上がり。日経平均株価始値は18387円の続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が節目18400円台乗せから高値もみあいに終始しました。
後場では円安圧力も一服しており、やや利益確定売りを誘う流れ。日経平均株価がマイナスに転じる場面もあり、上げ幅を縮めています。
日経平均株価終値は、47.81円高の18,381.22円。東証1部の売買代金は概算で2兆7225億円。東証1部の売買高は概算で24億9278万株。値上がり銘柄は1030(51%)に対し値下がりは835(41%)、変わらずは124(6%)となりました。
円安推移による指数続伸でトヨタ<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>の輸送用機器が揃って上昇。マツダ<7261>、富士重工業<7270>なども買われたほか、パナソニック<6752>、カシオ<6952>など電気機器も物色されています。
一方、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>などは軟調。指数の重しとなったほか、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>も売られました。
売買代金上位では、自動車メーカーの出遅れで三菱自動車<7211>が買われたほか、TOB実施のカルソニックカンセイ<7248>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に輸送用機器、精密機器、電気ガス、非鉄金属、倉庫運輸、陸運、その他製品、電気機器、石油製品、ゴム製品、化学、機械、金属製品などが並びました。
一方、値下がりは銀行、不動産、海運、水産農林、卸売、空運、ガラス土石、証券商品、その他金融となっています。
個別では、調査機関の評価で住友化学<4005>、関東電化<4047>、子会社が臨床用iPS細胞作製キット発売のアイロム<2372>、目標株価引き上げの日本特殊陶業<5334>なども物色されました。
新興市場では、イグニス<3689>、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ<6090>、アルファポリス<9467>、FVC<8462>、ピクセル<2743>、平田機工<6258>、不二精機<6400>などが賑わっています。