日経平均株価は204円高の続伸 終値ベースでの年初来高値更新 市況関連、メガバンクが相場押し上げ 材料株やIPOも賑わい続く
昨晩の米国市場は軟調。OPEC減産合意でエネルギー関連が上昇したものの、テクノロジー関連の下げが重しとなっています。
ダウ平均株価は、前営業日比1.98ドル高の19,123.58ドル。ナスダック総合指数は56.24ポイント安の5,323.68ポイントで取引を終えました。
為替相場では、良好な雇用指標を受けてドル買いが優勢。東京時間帯早朝では1ドル114円台半ば、1ユーロ121円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、円安推移を追い風に買い優勢の立ち上がり。日経平均株価始値は18535円の大幅続伸スタートに。
寄り付き後は、直近高値を上抜き、上値追いを強める動き。原油相場上昇とともに鉱業株が強く、節目18700円台に乗せる場面もあり、相場を押し上げました。
午後からは円安推移も一服。後場では伸び悩む動き。前場安値を割り込んだものの、日経平均株価は終値ベースでの年初来高値更新を果たしています。
日経平均株価終値は、204.64円高の18,513.12円。東証1部の売買代金は概算で3兆2911億円。東証1部の売買高は概算で28億2141万株。値上がり銘柄は1137(57%)に対し値下がりは735(36%)、変わらずは118(5%)となりました。
指数浮上とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>が上昇。証券の野村ホールディングス<8604>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>も強く、指数を押し上げています。
原油相場上昇とともに国際石油開発帝石<1605>の市況関連が好調。建機のコマツ<6301>、総合商社の三井物産<8031>、三菱商事<8058>なども買われました。
売買代金上位では、AI関連のメタップス<6172>が活況高。直近IPOのエルテス<3967>らが買われた半面、ソニー<6758>、ブリヂストン<5108>などは売られています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に鉱業、石油製品、証券商品、保険、銀行、海運、鉄鋼、機械、卸売、輸送用機器、ガラス土石、不動産、非鉄金属、金属製品、倉庫運輸などが並びました。
一方、値下がりは空運、ゴム製品、紙パルプ、水産農林、陸運、医薬品、食料品となっています。
個別では、コンビクションリスト採用のNTN<6472>、投資判断で住友化学<4005>、信越化学工業<4063>、格上げの関東電化工業<4047>、目標株価引き上げのダイフク<6383>なども物色されました。
新興市場では、メタップス<6172>、エルテス<3967>、そーせいグループ<4565>、アタオ<3550>、Jストリーム<4308>、リファインバース<6531>、フィル・カンパニー<3267>、マルマン<7834>、小僧寿し<9973>などが賑わっています。