日経平均は85円高の反発 戻り売りで伸び悩み、5日移動平均線攻防 指数構成比率上位に見直し買い 材料株、テーマ株で短期資金が循環
昨晩の米国市場は上昇。イタリア国民投票消化とともに見直しが進み、ダウ平均が過去最高値を更新しています。
ダウ平均株価は、前営業日比45.82ドル高の19,216.24ドル。ナスダック総合指数は53.24ポイント高の5,308.89ポイントで取引を終えました。
為替相場では、欧州株式の落ち着きとともにユーロが急速に見直されており、東京時間帯早朝では1ドル113円台後半、1ユーロ122円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因改善を受けて見直し買いが先行。日経平均株価始値は18457円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が5日移動平均線を奪回したものの、直近調整からの戻り売りで伸び悩みました。
後場では、日経平均株価の5日移動平均線攻防を確認。小高い水準でのもみあいとなっています。
日経平均株価終値は、85.55円高の18,360.54円。東証1部の売買代金は概算で2兆6935億円。東証1部の売買高は概算で23億9136万株。値上がり銘柄は1241(62%)に対し値下がりは631(31%)、変わらずは118(5%)となりました。
指数反発で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>などが揃って上昇。指数を押し上げています。
分割売り出しでキーエンス<6861>、見切り売り続くディー・エヌ・エー<2432>が売られた半面、東芝<6502>、任天堂<7974>、三井物産<8031>、野村ホールディングス<8604>などが買われました。
売買代金上位では、東証1部復帰期待のシャープ<6753>、人工知能関連のメタップス<6172>が強く、短期資金流入も確認されています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に海運、鉄鋼、非鉄、証券商品、電気ガス、ガラス土石、保険、繊維製品、銀行、石油製品、金属製品、その他製品、不動産、卸売などが並びました。
一方、値下がりは食料品、陸運、紙パルプ、医薬品、サービス、鉱業、小売、空運となっています。
個別では、格上げの関西電力<6503>、SUMCO<3436>、新規カバレッジの福井コンピュータ<9790>などが物色されました。
新興市場では、メタップス<6172>、オンコセラピー・サイエンス<4564>、エルテス<3967>、WASHハウス<6537>、セレス<3696>、スタジオアタオ<3550>、FVC<8462>、小僧寿し<9973>、オーネックス<5987>などが賑わっています。