日経平均株価は151円安の続落 円高推移とともに節目18300円割れ 中核銘柄に利益確定売り広がる 材料株、テーマ株に短期資金向かう
先週末の米国市場は高安まちまち。11月の雇用統計で雇用者数は前月から伸びが加速し、失業率が下がったものの、予想外の賃金低下が響いています。
ダウ平均株価は、前営業日比21.51ドル安の19,170.42ドル。ナスダック総合指数は4.54ポイント高の5,255.65ポイントで取引を終えました。
為替相場では、雇用統計確認後の円高推移から、イタリア国民投票で反対票優勢が伝わり、ユーロが軟化。東京時間帯早朝では1ドル113円台前半、1ユーロ119円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は18349円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が下値を探る動き。前営業日安値レベルとなる節目18300円を試す動きとなりました。
後場では、前場安値割れとともに下げ幅を拡大しており、円高推移が押し下げ要因となっています。
日経平均株価終値は、151.09円安の18,274.99円。東証1部の売買代金は概算で2兆2937億円。東証1部の売買高は概算で20億6800万株。値上がり銘柄は539(27%)に対し値下がりは1327(66%)、変わらずは124(4%)となりました。
指数続落でメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>が軟調。日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>も売られており、指数を押し下げています。
円高推移とともにトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、富士重工業<7270>、ハイテクの村田製作所<6981>、証券の野村ホールディングス<8604>なども売られました。
売買代金上位では、人気化していた安永<7271>、悪材料でディー・エヌ・エー<2432>が売られた半面、テーマ人気あでFVC<8462>、材料性で住友化学<4005>などが買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に銀行、不動産、サービス、建設業、保険、空運、その他金融、電気ガス、ゴム製品、鉱業、繊維製品、輸送用機器、小売などが並びました。
一方、値上がりは水産農林、海運、卸売、機械、化学、紙パルプ、石油製品となっています。
個別では、格上げのDMG森精機製作所<6141>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、東邦亜鉛<5707>、増額の三井ハイテック<6966>、決算評価の日本駐車場開発<2353>、サカタのタネ<1377>などが物色されました。
新興市場では、メタップス<6172>、オンコリスバイオファーマ<4588>、Jストリーム<4308>、リファインバース<6531>、モバイルファクトリー<3912>、FVC<8462>、ベクター<2656>、JALCO<6625>などが賑わっています。