日経平均株価は66円安の続落 5日移動平均線攻防こなし節目19400円保つ 中核銘柄の悪材料による下落が指数押し下げ 値上がり銘柄数は優勢
昨晩の米国市場は軟調。時価総額上位の金融関連、エネルギー関連が売られたほか、小売株も軟調に推移しており、指数を押し下げています。
ダウ平均株価は、前営業日比42.87ドル安の19,899.29ドル。ナスダック総合指数は10.93ポイント高の5,487.94ポイントで取引を終えました。
為替相場では、メキシコのドル売り介入や人民元急騰でドルが下落しており、東京時間帯早朝では1ドル115円台後半、1ユーロ122円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因悪化を受けて売りが先行。日経平均株価始値は19393円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が節目19400円を割り込んだものの、5日移動平均線近辺で踏みとどまり、下げ渋る動きとなりました。
後場も小安い水準でももみあい。米雇用統計や週末三連休を控えて売り買いが交錯しています。
日経平均株価終値は、66.36円安の19,454.33円。東証1部の売買代金は概算で2兆3537億円。東証1部の売買高は概算で18億6189万株。値上がり銘柄は1008(50%)に対し値下がりは864(43%)、変わらずは132(6%)となりました。
指数続落でメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、証券の野村ホールディングス<8604>、保険の東京海上ホールディングス<8766>など金融関連が安く、指数を押し下げています。
また、月次軟調のファーストリテイリング<9983>の下落も指数の重しに。トランプ氏のメキシコ工場建設への牽制発言でトヨタ<7203>が安く、ホンダ<7267>、マツダ<7261>、日産自動車<7201>なども売られました。
一方、米アップルのファンド出資報道でソフトバンク<9984>、自動運転活用のプラットフォーム開発のディー・エヌ・エー<2432>、直近IPOのリネットジャパン<3556>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に鉄鋼、非鉄、輸送用機器、鉱業、銀行、保険、証券商品、ガラス土石、その他金融、ゴム製品、金属製品、海運、機械などが並びました。
一方、値上がり上位にはサービス、紙パルプ、陸運、情報通信、食料品、水産農林、医薬品、建設、繊維製品、不動産などとなっています。
個別では、月次好調のユナイテッドアローズ<7606>、ジェイアイエヌ<3046>、5G関連のアンリツ<6754>、ケーヨー<8168>を持分法適用会社化でDCMホールディングス<3050>などが物色されました。
新興市場では、リネットジャパン<3556>、モルフォ<3653>、ジグソー<3914>、エボラブルアジア<6191>、サイジニア<6031>、リミックスポイント<3825>、FFRI<3692>、ユニバーサル<6425>、アイレックス<6944>、構造計画研究所<4748>などが賑わっています。