日経平均株価は229円安の反落 昨年11月以来の25日移動平均線割れ 大型株に見切り売り広がる テーマ、決算銘柄に短期資金向かう
昨晩の米国市場は上昇。トランプ新大統領の記者会見を受けてバイオテクノロジー関連は売られたものの、エネルギー関連が強含み、指数を押し上げています。
ダウ平均株価は、前営業日比98.75ドル高の19,954.28ドル。ナスダック総合指数は11.83ポイント高の5,563.65ポイントで取引を終えました。
為替相場では、トランプ新大統領の記者会見後からの円高推移が確認されており、東京時間帯早朝では1ドル115円台前半、1ユーロ122円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19300円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価は下方に位置していた25日移動平均線近辺まで下げ幅を拡大。その後は節目19100円割れから下げ渋る場面も見られました。
ただ、午後からも円高が再燃、後場寄りから売り直されており、前場安値レベルまで下値を探る動き。25日移動平均線攻防が確認されています。
日経平均株価終値は、229.97円安の19,134.70円。東証1部の売買代金は概算で2兆3761億円。東証1部の売買高は概算で20億700万株。値上がり銘柄は327(16%)に対し値下がりは1600(79%)、変わらずは77(3%)となりました。
指数反落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>も売り直される動き。日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>なども安く、指数を押し下げています。
また、前営業日に買われていた東芝<6502>、格下げのユニーファミマ<8028>、割高感指摘のコナミ<9766>、トランプ新大統領の記者会見で薬価引き下げ観測の高まった武田薬品<4502>、アステラス製薬<4503>なども売られました。
売買代金上位では、新製品情報の伝わった任天堂<7974>、炭化ケイ素(SiC)繊維関連の日本カーボン<5302>などが個別物色を集めたほか、インバース型ETFの日経ダブルインバース<1357>なども買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に医薬品、紙パルプ、ゴム製品、小売、精密機器、倉庫運輸、繊維製品、鉄鋼、建設、海運、銀行、陸運、保険、電気ガス、食料品などが並びました。
一方、値上がりには石油製品、水産農林の2業種に限られています。
個別では、格上げのコスモエネルギー<5021>、決算評価でキユーピー<2809>、サンケン電気<6707>、わらべや日洋<2918>、乃村工藝社<9716>などが物色されました。
新興市場では、マイネット<3928>、アスカネット<2438>、リミックスポイント<3825>、チェンジ<3962>、キャリア<6198>、ベステラ<1433>、AKIBA<6840>、ブロードバンドタワー<3776>、アズジェント<4288>、テリロジー<3356>などが賑わっています。