日経平均株価は3円高の反発 円買い一巡で見直し買いも戻り売り重し メガバンクが底堅い 材料株、決算銘柄に個別物色向かう
昨晩の米国市場は振るわず。エネルギー関連や公益株が買われたものの、金融関連の調整が重しとなっています。
ダウ平均株価は、前営業日比6.03ドル安の19,884.91ドル。ナスダック総合指数は6.45ポイント安の5,636.20ポイントで取引を終えました。
為替相場では、円買い圧力が一巡しており、東京時間帯早朝では1ドル112円台後半、1ユーロ121円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因の落ち着きとともに見直し買いが先行。日経平均株価始値は18996円の反発スタートに。
寄り付き後は、円高推移とともに戻り売り圧力が高まり、日経平均株価は大台19000円割れ。前引け前にはマイナスに転じました。
後場で日銀が国債の指値オペ実施を通知し、円安に振れると日経平均株価はプラスに転じるも前場高値には至らず。戻り売りで伸び悩んでいます。
日経平均株価終値は、3.62円高の18,918.20円。東証1部の売買代金は概算で2兆6288億円。東証1部の売買高は概算で21億1697万株。値上がり銘柄は996(49%)に対し値下がりは854(42%)、変わらずは152(7%)となりました。
指数小反発とともに三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らメガバンクが堅調。トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、日立<6501>、野村ホールディングス<8604>ら中核銘柄も底堅く推移しています。
一方、ソフトバンク<9984>、KDDI<9433>、TDK<6762>、三菱商事<8058>などが軟調。決算銘柄のマツダ<7261>なども売られました。
売買代金上位では、新アプリ好スタートの任天堂<7974>、協業関係のディー・エヌ・エー<2432>、決算評価のソニー<6758>、花王<4452>、サムスンとのスマホ充電池調達協議の村田製作所<6981>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に非鉄、その他製品、銀行、水産農林、医薬品、紙パルプ、食料品、電気機器、不動産、保険、石油製品、サービス、証券商品、繊維製品などが並びました。
一方、値下がり上位は空運、ゴム製品、陸運、卸売、情報通信、鉄鋼、その他金融、ガラス土石、小売、海運などとなっています。
個別では、上方修正の住友電気工業<5802>、フジクラ<5803>、ローム<6963>、決算銘柄のダイセル<4202>などが物色されました。
新興市場では、アライドアーキテクツ<6081>、エボラブルアジア<6191>、リネットジャパン<3556>、HMT<6090>、フリークアウト<6094>、JMC<5704>、アズジェント<4288>、アエリア<3758>、ウェッジホールディングス<2388>、アイレックス<6944>などが賑わっています。