日経平均株価は90円安の反落 利食い優勢で5日移動平均線攻防 指数構成銘柄、外需関連が軟調 個別材料性で明暗も
昨晩の米国市場は上昇。良好な経済指標を受けてS&P500指数が7連騰となるなど、買い優勢で推移しています。
ダウ平均株価は、前営業日比107.45ドル高の20,611.86ドル。ナスダック総合指数は36.87ポイント高の5,819.44ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ドル買い圧力が一服しており、東京時間帯早朝では1ドル114円台前半、1ユーロ121円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、ドル軟化を嫌気した利益確定売りが先行。日経平均株価始値は19431円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の節目19400円攻防が見られたあと、ANA<9202>の重要な経営課題の記者会見実施を嫌気した売りや先物主導の売りが押し下げ要因となり、下げ幅を広げました。
後場では、日経平均株価の5日移動平均線攻防を確認。ANA<9202>の下げ渋りで下げ止まったものの、買い気の鈍い状況となっています。
日経平均株価終値は、90.45円安の19,347.53円。東証1部の売買代金は概算で2兆2549億円。東証1部の売買高は概算で20億2794万株。値上がり銘柄は774(38%)に対し値下がりは1045(52%)、変わらずは182(9%)となりました。
指数反落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>も軟化。メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>なども鈍く、指数の重しとなっています。
重要な経営課題による会見実施でANAホールディングス<9202>、東証2部降格懸念の高まりで東芝<6502>も軟調。外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>なども売られたほか、内需系の楽天<4755>、ユニ・チャーム<8113>も下げました。
売買代金上位では、決算評価継続の東洋ゴム<5105>、東京海上ホールディングス<8766>が買われたほか、新興軽量級のアスカネット<2438>、アカツキ<3932>なども賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に紙パルプ、電気ガス、水産農林、精密機器、サービス、小売、陸運、空運、建設、卸売、情報通信、非鉄、輸送用機器、証券商品、倉庫運輸などが並びました。
一方、値上がりは保険、石油製品、ゴム製品、その他製品、食料品、金属製品、繊維製品、銀行、不動産、海運となっています。
個別では、韓国子会社の大型受注を明らかにしたローツェ<6323>、決算銘柄のアサヒグループホールディングス<2502>、目標株価引き上げの戸田建設<1860>などが物色されました。
新興市場では、アスカネット<2438>、グノシー<6047>、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ<6090>、セラク<6199>、アクセルマーク<3624>、ピクセルカンパニー<2743>、ミズホメディー<4595>などが賑わっています。