株式市況「日経平均株価は20円高の続伸 日中値幅は78円と膠着 中核銘柄は高安まちまち テーマ株に短期資金循環」
先週末の米国市場は高安まちまち。金融関連が売られたものの、エネルギー関連が見直されたほか、ハイテク株の上昇が底堅く推移しています。
ダウ平均株価は、前営業日比2.53ドル安の21,394.76ドル。ナスダック総合指数は28.57ポイント高の6,265.25ポイントで取引を終えました。
為替相場では、方向感を欠く動き。東京時間帯早朝では1ドル111円台前半、1ユーロ124円台半ばで推移しています。
東京株式市場では、前営業日に続いて見直し買いが優勢。日経平均株価始値は20132円の小幅続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の直近高値レベルの節目20200円の上値は重く、買い一巡後は伸び悩みました。
後場も買い気は鈍く、水準探りの動き。日中値幅は78円となっています。
日経平均株価終値は、20.68円高の20,153.35円。東証1部の売買代金は概算で1兆7505億円。東証1部の売買高は概算で13億9560万株。値上がり銘柄は1104(54%)に対し値下がりは775(38%)、変わらずは142(7%)となりました。
指数続伸で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、中核銘柄の三菱UFJFG<8306>、ソニー<6758>、キヤノン<7751>なども底堅く、指数を下支えしています。
一方、2部降格発表の東芝<6502>、短期資金流出のオンキョー<6628>が売られたほか、トヨタ<7203>、三井住友FG<8316>、KDDI<9433>、野村ホールディングス<8604>なども下げました。
売買代金上位では、値嵩株の任天堂<7974>、コンテンツ関連のKLab<3656>、ブロッコリー<2706>、アカツキ<3932>、仮想通貨関連のリミックスポイント<3825>、トレイダーズホールディングス<8704>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に鉱業、その他製品、食料品、水産農林、非鉄、医薬品、電気機器、化学、石油製品、繊維製品、電気ガス、小売、サービス、機械、ガラス土石などが並びました。
一方、値下がりは証券商品、保険、海運、空運、ゴム製品、銀行、建設、紙パルプ、不動産などとなっています。
個別では、月次好調のミスミグループ本社<9962>、目標株価引き上げの日立マクセル<6810>、格上げの武蔵精密工業<7220>、タツタ電線<5809>、フタバ産業<7241>などが物色されました。
新興市場では、サイバーステップ<3810>、モブキャスト<3664>、ドリコム<3793>、MRT<6034>、インフォテリア<3853>、中村超硬<6166>、ベイカレント・コンサルティング<6532>、フォーサイド<2330>、デジタルアドベンチャー<4772>などが賑わっています。