株式市況「日経平均株価は11円高の反発 戻り売り手仕舞いで終盤失速 指数同様に中核銘柄の戻り鈍い 新興軽量級に資金シフト」
昨晩の米国市場は上昇。トランプ米大統領の議会演説を翌日に控えて様子見ムードを強めたものの、国防予算増額などの期待を手掛かりに買い優勢で推移し、ダウ平均が12連騰を記録しています。
ダウ平均株価は、前営業日比15.68ドル高の20,837.44ドル。ナスダック総合指数は16.59ポイント高の5,861.90ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ポジション調整の円買いが一巡しており、東京時間帯早朝では1ドル112円台後半、1ユーロ119円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、米国株上昇、円買い一服を手掛かりに見直し買いが先行。日経平均株価始値は19194円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が前営業日に割り込んだ25日移動平均線に乗り直しており、戻り売りをこなして高値もみあいに終始しました。
後場も堅調展開が続いたものの、上方に位置する5日移動平均線を上抜けず。戻り売りや手仕舞い売りで大引け前には上げ幅を縮めています。
日経平均株価終値は、11.52円高の19,118.99円。東証1部の売買代金は概算で2兆4611億円。東証1部の売買高は概算で19億8400万株。値上がり銘柄は1203(60%)に対し値下がりは639(31%)、変わらずは160(7%)となりました。
指数反発とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>が底堅く、指数を下支えしています。
自社保有土地売却でIHI<7013>、人材関連のテンプホールディングス<2181>、リクルートホールディングス<6098>などが堅調に推移しました。
売買代金上位では、直近IPOのレノバ<9519>、ユナイテッド&コレクティブ<3557>が賑わったほか、東証1部復帰期待のシャープ<6753>、材料人気の続くジーエヌアイグループ<2160>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に石油製品、海運、証券商品、ガラス土石、機械、繊維製品、精密機器、水産農林、保険、鉄鋼、紙パルプ、小売、銀行、鉱業、化学などが並びました。
一方、値下がりは医薬品、情報通信、食料品、不動産、輸送用機器、非鉄、その他金融となっています。
個別では、電子出版取次業務のメディアドゥ<3678>、格上げの日野自動車<7205>、目標株価引き上げのユニプレス<5949>、DIC<4631>、みらかホールディングス<4544>などが物色されました。
新興市場では、レノバ<9519>、ジーエヌアイグループ<2160>、ユナイテッド&コレクティブ<3557>、グレイステクノロジー<6541>、エルテス<3967>、セラク<6199>、野村マイクロ<6254>、ベクター<2656>、ジェイホールディングス<2721>などが賑わっています。