株式市況「日経平均株価は65円安の続落 祝日休場中の円高推移を嫌気 中核銘柄は総じて軟調 材料株や直近IPOに短期資金流入」
昨晩の米国市場は軟調。金融要人による利上げ示唆発言を受けてリスク回避の動きが主導しています。
ダウ平均株価は、前営業日比8.76ドル安の20,905.86ドル。ナスダック総合指数は0.53ポイント高の5,901.53ポイントで取引を終えました。
為替相場では、FOMC利上げ実施後の円高推移が継続しており、休場中に1ドル112円台に突入。東京時間帯早朝では1ドル112円台前半、1ユーロ120円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、祝日休場中の円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19416円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が節目19400円台を割り込み、下値探りの流れ。安値確認後は円買い一巡とともに下げ渋る動きを見せました。
後場では戻り売りが重しに。日経平均株価は安値もみあいとなっています。
日経平均株価終値は、65.71円安の19,455.88円。東証1部の売買代金は概算で2兆396億円。東証1部の売買高は概算で15億9718万株。値上がり銘柄は991(49%)に対し値下がりは862(42%)、変わらずは156(7%)となりました。
指数続落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>なども安く、指数を押し下げています。
円高推移とともにトヨタ<7203>、ソニー<6758>、キヤノン<7751>、富士重工業<7270>などの外需関連も軟調。金融関連のオリックス<8591>、不動産の三井不動産<8801>なども売られました。
売買代金上位では、増産報道の任天堂<7974>、材料性の伝わった東芝<6502>、マザーズ上場維持のそーせいグループ<4565>、IPOのジャパンエレベーターサービス<6544>などが個別物色を集めています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に証券商品、倉庫運輸、保険、その他金融、銀行、鉄鋼、石油製品、ガラス土石、非鉄、鉱業、不動産、情報通信などが並びました。
一方、値上がりはその他製品、食料品、水産農林、小売、化学、精密機器、繊維製品、紙パルプ、電気ガスなどとなっています。
個別では、TOB対象の住友不動産販売<8870>、格上げのクラレ<3405>、ブラザー工業<6448>、日本ケミコン<6997>、ホソカワミクロン<6277>、決算評価のオハラ<5218>などが物色されました。
新興市場では、アスカネット<2438>、ビーグリー<3981>、サイバーステップ<3810>、ディー・ディー・エス<3782>、ACCESS<4813>、ミクシィ<2121>、アカツキ<3932>、ジーエヌアイグループ<2160>、平田機工<6258>、エン・ジャパン<4849>、クルーズ<2138>などが賑わっています。