株式市況「日経平均株価は154円安の反落 弱含みもみあいから下放れ 中核銘柄は軟調 材料株、直近IPOに短期資金が循環」
昨晩の米国市場は高安まちまち。原油相場上昇でエネルギー関連が買われたものの、金融関連が売られています。
ダウ平均株価は、前営業日比42.18ドル安の20,659.32ドル。ナスダック総合指数は22.41ポイント高の5,897.55ポイントで取引を終えました。
為替相場では、英国のEU離脱手続き開始を受けてユーロが軟調に推移しており、東京時間帯早朝では1ドル111円台前半、1ユーロ119円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、ユーロ軟化を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19150円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価がプラス圏に浮上する場面があったものの、買い気は乏しく、弱含みもみあいで推移しました。
後場では5日移動平均線の攻防に。ただ、円買い圧力とともに同線を割り込むと下げ幅を広げています。
日経平均株価終値は、154.26円安の19,063.22円。東証1部の売買代金は概算で2兆605億円。東証1部の売買高は概算で18億4941万株。値上がり銘柄は338(16%)に対し値下がりは1572(78%)、変わらずは100(4%)となりました。
指数反落で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>も安く、指数を押し下げています。
一方、ハイテクのSUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>、ブイ・テクノロジー<7717>が買われた半面、外需関連の任天堂<7974>、トヨタ<7203>、日産自動車<7201>、コマツ<6301>などが売られました。
売買代金上位では、臨時株主総会実施で東芝<6502>、格上げの武田薬品工業<4502>、直近IPOのティーケーピー<3479>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に電気ガス、紙パルプ、陸運、その他製品、建設業、水産農林、小売、不動産、食料品、金属製品、情報通信、証券商品、ガラス土石などが並びました。
一方、値上がりは石油製品、非鉄、鉱業の3業種となっています。
個別では、好業績観測のトライステージ<2178>、ドローンハイウェイ関連のゼンリン<9474>、再上場のスシローグローバル<3563>などが物色されました。
新興市場では、ミクシィ<2121>、ファイズ<9325>、ソレイジア<4597>、WASHハウス<6537>、ジャパンエレベーターサービス<6544>、オロ<3983>、アイビー化粧品<4918>、タツモ<6266>、クルーズ<2138>、ウイルプラスホールディングス<3538>などが賑わっています。