株式市況「日経平均株価は153円安の続落 大台19000円割れの安値引け 中核銘柄は指数下落とともに軟化 材料株、直近IPOに資金シフト」
昨晩の米国市場は上昇。第4四半期の米実質GDP確定値は前期比年率2.1%増と、改定値の1.9%増から上方修正されており、市場予想超過で幅広い銘柄が上昇しています。
ダウ平均株価は、前営業日比69.17ドル高の20,728.49ドル。ナスダック総合指数は16.80ポイント高の5,914.34ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米GDP上方修正を好感したドル上昇が確認されており、東京時間帯早朝では1ドル111円台後半、1ユーロ119円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因改善を好感した買いが先行。日経平均株価始値は19170円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が前営業日後場下落分を埋める動き。円安推移で節目19200円台に乗せる場面も見られました。
後場では堅調もみあいから、5日移動平均線割れ、大台攻防を下抜けると、安値引けを余儀なくされてます。
日経平均株価終値は、153.96円安の18,909.26円。東証1部の売買代金は概算で2兆5881億円。東証1部の売買高は概算で22億2223万株。値上がり銘柄は270(13%)に対し値下がりは1677(83%)、変わらずは65(3%)となりました。
指数続落で日経平均株価構成比率上位のファナック<6954>、ソフトバンク<9984>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>も安く、指数を押し下げています。
場中の円高推移でトヨタ<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>、キヤノン<7751>、日立<6501>、内需系のNTT<9432>、KDDI<9433>、JT<2914>なども売られました。
売買代金上位では、半導体事業新会社の売却先観測の東芝<6502>、経営改善確認のシャープ<6753>などが個別で賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に倉庫運輸、水産農林、鉱業、卸売、海運、医薬品、化学、食料品、金属製品、銀行、紙パルプ、保険、繊維製品、石油製品、輸送用機器などが並びました。
一方、値上がりは電気ガスの1業種のみとなっています。
個別では、自動車排ガス浄化用セラミックス増産の日本ガイシ<5333>、格上げの東京ガス<9531>、タクマ<6013>、エフピコ<7947>、新規カバレッジの良品計画<7453>、オカモト<5122>、ヤマハ<7951>などが物色されました。
新興市場では、ティーケーピー<3479>、ジーエヌアイグループ<2160>、ディー・ディー・エス<3782>、ファイズ<9325>、インターネットインフィニティー<6545>、グレイステクノロジー<6541>、うるる<3979>、エルテス<3967>、ケアサービス<2425>、ミズホメディー<4595>、ロングライフ<4355>などが賑わっています。