株式市況「日経平均株価は450円高の3日続伸 一気に年初来高値を更新 中核銘柄、欧州関連が好調 決算絡みの材料株にも短期資金」
先週末の米国市場は上昇。予想超過の米雇用統計が好感されたほか、原油相場上昇でエネルギー関連の上昇も相場を押し上げています。
ダウ平均株価は、前営業日比55.47ドル高の21,006.94ドル。ナスダック総合指数は25.42ポイント高の6,100.76ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米国利上げ観測の高まりに加え、フランス大統領選でも市場観測通りのマクロン氏勝利が伝わり、ユーロも堅調展開。週明けの東京時間帯早朝では1ドル112円台後半、1ユーロ123円台後半で推移しています。
休場明けの東京株式市場では、東京市場休場期間中の外部要因に波乱なく、買い優勢の立ち上がり。日経平均株価始値は19709円の続伸スタートに。
寄り付き後は、利益確定売りをこなして買い気が継続。若干上値を伸ばす展開となりました。
後場ではさらに上値を伸ばし、日経平均株価は後場一段高。節目19900円に乗せる場面も見られています。
日経平均株価終値は、450.00円高の19,895.70円。東証1部の売買代金は概算で3兆4434億円。東証1部の売買高は概算で24億808万株。値上がり銘柄は1875(93%)に対し値下がりは108(5%)、変わらずは32(1%)となりました。
指数大幅続伸とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>も買われており、指数を押し上げています。
ユーロ上昇とともにソニー<6758>、任天堂<7974>、キヤノン<7751>ら外需関連も好調。ハイテクの東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>、内需系のNTT<9432>、花王<4452>、金融関連の野村ホールディングス<8604>、第一生命<8750>なども買われました。
売買代金上位では、日経平均株価の年初来高値更新で指数レバレッジETFの日経レバレッジETF<1570>が活況高。新興軽量級のソレイジア・ファーマ<4597>も短期資金で賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の全業種が上昇。値上がり上位に空運、化学、鉱業、保険、不動産、石油製品、サービス、証券商品、建設、電気機器、銀行、小売、その他金融、水産農林などが並びました。
一方、値上がり下位には海運、鉄鋼、非鉄、繊維製品、金属製品、卸売、輸送用機器などとなっています。
個別では、好業績観測報道で大和ハウス工業<1925>、決算評価でJUKI<6440>、アイスタイル<3660>、EPSホールディングス<4282>、TOA<6809>、治療薬のFDA承認で田辺三菱製薬<4508>、月次評価のファーストリテイリング<9983>、良品計画<7453>、アダストリア<2685>などが物色されました。
新興市場では、ソレイジア<4597>、ジーエヌアイグループ<2160>、アカツキ<3932>、ファイズ<9325>、ディー・ディー・エス<3782>、サイバーステップ<3810>、エディア<3935>、エルテス<3967>、ケアサービス<2425>、ロングライフ<4355>などが賑わっています。