株式市況「日経平均株価は172円安の反落 後場一段安で1月安値に迫る 中核銘柄が軒並み安 資金シフトの直近IPOが大活躍!」
昨晩の米国市場は下落。自動車販売軟化や債券利回り低下、原油安を受けて自動車、金融、エネルギーを中心に売られています。
ダウ平均株価は、前営業日比13.01ドル安の20,650.21ドル。ナスダック総合指数は17.06ポイント安の5,894.68ポイントで取引を終えました。
為替相場では、1ドル111円台割れの円高推移が確認されており、東京時間帯早朝では1ドル110円台後半、1ユーロ118円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、前営業日に見直された流れから外部要因軟化とともに売り直される展開。日経平均株価始値は18933円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が先週安値を割り込み、下値確認の流れ。軟調もみあいに終始しました。
後場も買い気が鈍く、前場安値割れとともに下げ幅を拡大。後場一段安となっています。
日経平均株価終値は、172.98円安の18,810.25円。東証1部の売買代金は概算で2兆5741億円。東証1部の売買高は概算で22億6050万株。値上がり銘柄は325(16%)に対し値下がりは1620(80%)、変わらずは67(3%)となりました。
指数反落で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>が安く、指数を押し下げています。
円高推移で外需関連のトヨタ<7203>、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>などが軟調。保険の第一生命保険<8750>、証券の野村ホールディングス<8604>なども売られました。
売買代金上位では、決算延期観測報道で東芝<6502>が大幅続落。一方で直近IPOのソレイジア・ファーマ<4597>、ファイズ<9325>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に海運、証券商品、非鉄、鉄鋼、水産農林、その他製品、輸送用機器、倉庫運輸、ガラス土石、銀行、化学、保険、建設業、金属製品などが並びました。
一方、値上がりは石油石炭、陸運、電気ガス、紙パルプの4業種となっています。
個別では、決算評価のしまむら<8227>、格上げの東京製鐵<5423>、目標株価引き上げの全国保証<7164>などが物色されました。
新興市場では、インターネットインフィニティー<6545>、アカツキ<3932>、不二精機<6400>、UTグループ<2146>、ケアサービス<2425>、ロングライフ<4355>などが賑わっています。