株式市況「日経平均株価は125円安の続落 年初来安値更新から下げ渋り 円高とともに中核銘柄が軟調 防衛関連からコンテンツ関連にシフト」
昨晩の米国市場は軟調。地政学的リスクの高まりやハイテク株安が相場を押し下げています。
ダウ平均株価は、前営業日比59.44ドル安の20,591.86ドル。ナスダック総合指数は30.61ポイント安の5,836.16ポイントで取引を終えました。
為替相場では、トランプ米大統領のドル高牽制発言で1ドル109円台割れの円高推移が確認されており、東京時間帯早朝では1ドル108円台後半、1ユーロ116円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は18391円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が年初来安値を割り込み、下値模索の動き。18300円台での推移となりました。
後場では、安値もみあいから前場安値を割り込まず、大引け前にかけて下げ渋る動きとなっています。
日経平均株価終値は、125.77円安の18,426.84円。東証1部の売買代金は概算で2兆2590億円。東証1部の売買高は概算で19億5868万株。値上がり銘柄は543(26%)に対し値下がりは1374(68%)、変わらずは98(4%)となりました。
指数続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>なども安く、指数を押し下げています。
円高推移で外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、SUBARU<7270>、ハイテクの日本電産<6594>、村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>なども売られました。
売買代金上位では、東芝<6502>、防衛関連の石川製作所<6208>が売られた半面、コンテンツ関連のサイバーステップ<3810>、アエリア<3758>、バイオ関連のペプチドリーム<4587>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に石油製品、鉄鋼、鉱業、卸売、保険、銀行、非鉄、電気機器、機械、ガラス土石、その他製品、海運、陸運、情報通信、輸送用機器などが並びました。
一方、値上がりは電気ガス、紙パルプ、食料品の3業種となっています。
個別では、新作アプリ好スタートのグリー<3632>、決算評価のサイゼリヤ<7581>、スター精密<7718>、コメダホールディングス<3543>、イオンモール<8905>、格上げのニプロ<8086>などが物色されました。
新興市場では、サイバーステップ<3810>、そーせいグループ<4565>、ファイズ<9325>、アスカネット<2438>、メドレックス<4586>、レノバ<9519>、マイネット<3928>、オービス<7827>、ブロッコリー<2706>、クルーズ<2138>などが賑わっています。