株式市況「日経平均株価は255円高の大幅続伸 値幅70円の高値もみあい 中核銘柄にリスク回避の巻き戻し 防衛関連、増額銘柄に短期資金」
先週末の米国市場は軟調。週末実施のフランス大統領選を控えてリスク回避姿勢を強めています。
ダウ平均株価は、前営業日比30.95ドル安の20,547.76ドル。ナスダック総合指数は6.25ポイント安の5,910.52ポイントで取引を終えました。
注目されたフランス大統領の第一回投票ではマクロン氏とルペン氏が決選投票に進む見通しとなり、マクロン氏優位の見方から離脱懸念が後退。週明け早朝の為替相場では1ドル110円台、1ユーロ120円台の円安推移が確認されています。
東京株式市場では、イベント消化後の円安推移を好感した買いが優勢。日経平均株価始値は18890円の大幅続伸スタートに。
寄り付き後は、利益確定売りも押し目買いが吸収する動き。日経平均株価は高値もみあいに終始しました。
後場の日経平均株価も高値もみあいに終始。日中値幅は70円に限られています。
日経平均株価終値は、255.13円高の18,875.88円。東証1部の売買代金は概算で2兆1193億円。東証1部の売買高は概算で19億2119万株。値上がり銘柄は1534(76%)に対し値下がりは381(18%)、変わらずは101(5%)となりました。
指数大幅続伸とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>も買われており、指数を押し上げています。
円安推移を追い風に外需関連のトヨタ<7203>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>も好調。内需系のKDDI<9433>、JT<2914>、三菱地所<8802>なども上がりました。
売買代金上位では、短期資金を集めていた直近IPOのソレイジア<4597>は売られた半面、材料性のレナウン<3606>が活況。任天堂<7974>、東芝<6502>なども堅調に推移しています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に陸運、精密機器、建設、医薬品、その他製品、水産農林、サービス、銀行、食料品、電気機器、紙パルプ、情報通信、小売、倉庫運輸、繊維製品などが並びました。
一方、値下がりは鉄鋼、石油製品、鉱業の3業種に限られています。
個別では、増額の新光電気工業<6967>、JVCケンウッド<6632>、株式交換からTOB対象となったパナホーム<1924>などが物色されました。
新興市場では、ミクシィ<2121>、エニグモ<3665>、システム情報<3677>、細谷火工<4274>、フォーサイド<2330>、カーディナル<7855>などが賑わっています。