株式市況「日経平均株価は203円高の大幅続伸 大台19000円を奪回 中核銘柄に連日の見直し買い 決算銘柄、材料株に短期資金」
昨晩の米国市場は上昇。フランス大統領選挙の第1回投票結果が好感されたほか、税制改革期待も押し上げ要因となっています。
ダウ平均株価は、前営業日比216.13ドル高の20,763.89ドル。ナスダック総合指数は73.30ポイント高の5,983.82ポイントで取引を終えました。
為替相場では、東京時間帯の円安推移から若干の円買い圧力が確認されており、東京時間帯早朝では1ドル109円台後半、1ユーロ119円台前半で推移しています。
東京株式市場では、前営業日に大きく買い進まれた経緯から売り買い交錯の立ち上がり。日経平均株価始値は18872円の小反落スタートに。
寄り付き後は、北朝鮮が軍事行動を起こさず、地政学的リスクの後退とともに日経平均株価が上値を目指す動きに。大台19000円奪回を果たしました。
後場では、北朝鮮情勢で大規模火力訓練が伝わるも懸念された核実験やミサイル発射ではなかったことが買い安心感につながり、日経平均株価は後場一段高となっています。
日経平均株価終値は、203.45円高の19,079.33円。東証1部の売買代金は概算で2兆3018億円。東証1部の売買高は概算で19億4868万株。値上がり銘柄は1633(81%)に対し値下がりは305(15%)、変わらずは78(3%)となりました。
指数続伸とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>も買われており、指数を押し上げています。
地政学的リスク後退とともにトヨタ<7203>、パナソニック<6752>、キヤノン<7751>、三菱電機<6503>ら外需関連も堅調。証券の野村ホールディングス<8604>、保険の第一生命<8750>なども買われました。
売買代金上位では、材料性で東芝<6502>、キャタピラー好決算でコマツ<6301>、コンテンツ関連のアエリア<3758>、決算銘柄の昭和電工<4004>なども賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に保険、証券商品、非鉄、鉄鋼、ガラス土石、機械、倉庫運輸、海運、銀行、陸運、輸送用機器、精密機器、空運、化学、その他製品、電気機器などが並びました。
一方、値下がりは情報通信、医薬品の2業種に限られています。
個別では、増額のNEC<6701>、マクニカ・富士エレ<3132>、運賃値上げ報道のヤマトホールディングス<9064>、カバレッジ再開のイリソ電子工業<6908>などが物色されました。
新興市場では、旅工房<6548>、アカツキ<3932>、ファイズ<9325>、ティーケーピー<3479>、ディー・ディー・エス<3782>、ユーザーローカル<3984>、グノシー<6047>、アエリア<3758>、フォーサイド<2330>、ブロッコリー<2706>、北川精機<6327>などが賑わっています。