株式市況「日経平均株価は77円安の反落 5日移動平均線の攻防 中核銘柄に利益確定売り 決算開示ピークで個別反応が中心」
昨晩の米国市場は軟調。百貨店など小売業の決算が振るわず、利益確定売りに押されています。
ダウ平均株価は、前営業日比23.69ドル安の20,919.42ドル。ナスダック総合指数は13.18ポイント安の6,115.96ポイントで取引を終えました。
為替相場では、株安とともにドル売りで1ドル114円台を割り込んでおり、東京時間帯早朝では1ドル113円台後半、1ユーロ123円台後半で推移しています。
東京株式市場では、外部要因進展一服とともに利益確定売りが先行。日経平均株価始値は19941円の反落スタートに。
寄り付き後は、SQ概算値19991.27円の算出が伝わり、原資産の日経平均株価はSQ概算値を下回る水準。5日移動平均線を割り込んでおり、下げ幅を広げる動きを見せました。
後場では下げ渋る動き。節目19800円を保っているものの、節目19900円には届かずに引けています。
日経平均株価終値は、77.65円安の19,883.90円。東証1部の売買代金は概算で2兆9645億円。東証1部の売買高は概算で22億4862万株。値上がり銘柄は734(36%)に対し値下がりは1140(56%)、変わらずは141(7%)となりました。
指数反落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>なども安く、指数の重しとなっています。
トヨタ<7203>、東芝<6502>、ソニー<6758>、コマツ<6301>、ホンダ<7267>など外需関連も軟調。格下げの三菱地所<8802>、決算銘柄のパナソニック<6752>なども売られました。
売買代金上位では、決算評価の楽天<4755>、日産自動車<7201>、SMC<6273>などが賑わったほか、新興軽量級のアセンテック<3565>なども賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に非鉄、不動産、ガラス土石、輸送用機器、紙パルプ、銀行、水産農林、電気機器、倉庫運輸、証券商品、鉄鋼、保険、その他金融などが並びました。
一方、値上がり上位には石油製品、サービス、小売、陸運、電気ガス、鉱業、精密機器、食料品、金属製品、その他製品などとなっています。
個別では、自社株買い発表の丸井グループ<8252>、宇部興産<4208>、阪急阪神ホールディングス<9042>、決算銘柄のTHK<6481>、ゴールドクレスト<8871>、場中開示のSMC<6273>などが物色されました。
新興市場では、アセンテック<3565>、力の源<3561>、カヤック<3904>、リミックスポイント<3825>、ジャパンインベストアドバイザー<7172>、クルーズ<2138>、エン・ジャパン<4849>、ポラテクノ<4239>、アズジェント<4288>などが賑わっています。