株式市況「日経平均株価は14円安の小幅続落 朝安から下げ渋る 中核銘柄に利益確定売り続く 材料株、決算銘柄の反応も目立つ」
先週末の米国市場は軟調。さえない経済指標を受けて景気の先行き不透明感から売り圧力を強めています。
ダウ平均株価は、前営業日比22.81ドル安の20,896.61ドル。ナスダック総合指数は5.27ポイント高の6,121.23ポイントで取引を終えました。
為替相場では、経済指標を嫌気したドル売りが出たほか、週末に大規模サイバー攻撃、北朝鮮のミサイル実験を受けて地政学的リスクも高まっており、東京時間帯早朝では1ドル113円台前半、1ユーロ123円台後半で推移しています。
東京株式市場では、円高推移を受けて売りが先行。日経平均株価始値は19753円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が節目19800円割れから下げ渋る動き。円買い圧力後退とともに見直しが進みました。
後場では小安い水準でのもみあいに終始。ただ、プラス圏に転じる場面はなく、戻り売りが重しとなっています。
日経平均株価終値は、14.05円安の19,869.85円。東証1部の売買代金は概算で2兆6519億円。東証1部の売買高は概算で21億5577万株。値上がり銘柄は854(42%)に対し値下がりは1057(52%)、変わらずは104(5%)となりました。
指数小幅続落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>なども安く、指数の重しとなっています。
外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、コマツ<6301>、ホンダ<7267>なども軟調。ハイテクのSUMCO<3436>、決算売りの続くSUBARU<7270>、三菱ケミカル<4188>なども水準を切り下げました。
売買代金上位では、材料性で任天堂<7974>、東芝<6502>、決算評価で日立<6501>、スズキ<7269>、コンテンツ関連のKLab<3656>なども賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に鉄鋼、鉱業、石油製品、繊維製品、機械、銀行、ガラス土石、海運、非鉄、化学、卸売、輸送用機器、保険、精密機器などが並びました。
一方、値上がり上位には不動産、水産農林、建設、紙パルプ、サービス、その他製品、食料品、証券商品、倉庫運輸などとなっています。
個別では、日本郵政<6178>が同社株へのTOBを検討をしているとの報道で野村不動産ホールディングス<3231>、不動産業の再編期待で三井不動産<8801>、住友不動産<8830>などが物色されました。
新興市場では、ミクシィ<2121>、アカツキ<3932>、フィンテックグローバル<8789>、サイバーステップ<3810>、グレイステクノロジー<6541>、ジャパンエレベーターサービス<6544>、じげん<3679>、アイビー化粧品<4918>、平田機工<6258>などが賑わっています。